2005 Fiscal Year Annual Research Report
新規RNA結合タンパク質D8によるアポトーシス誘導の機構
Project/Area Number |
17390089
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
秋山 徹 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
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Keywords | アポトーシス / p53 / D8 / TGF-b / Bim / 3'-UTR / ノックアウトマウス / PNA |
Research Abstract |
我々は、p53およびTGF-βシグナルの標的遺伝子として、新規遺伝子D8(仮称)を同定し、その遺伝子産物はRNAに結合することによりアポトーシスを引き起こす活性をもつことを明らかにしてきた。p53およびTGF-βシグナルに始まってアポトーシスが誘導されるまでのシグナル伝達機構の全貌を明らかにすると同時にRNA代謝のアポトーシス誘導に果たす普遍的役割を明らかにすることを目的として研究を進め、以下の結果を得た。 1)RNAiによりD8の発現を抑制するとP53によるアポトーシスの誘導が阻害されることから、D8はp53によるアポトーシスの誘導に重要な役割を果たすと考えられた。 2)D8のプロモーター解析を行い、p53がプロモーター領域に結合してD8の転写活性化を起こすことを明らかにした。 3)D8がBH3 only familyのアポトーシス誘導因子Bimの3'UTRに結合してBimのmRNAを安定化する作用をもつこと、この作用がD8によるアポトーシス誘導に重要であることを明らかにした。 4)D8ノックアウトマウスの作製を試みキメラマウスの作製まで進行した。 D8ファミリーのノックアウトマウスの作製も進めた。
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Research Products
(10 results)