Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 年 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90275024)
内嶋 雅人 浜松医科大学, 医学部, 助教 (20252174)
千田 金吾 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (40197611)
須田 隆文 浜松医科大学, 医学部, 助教 (30291397)
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Research Abstract |
1)第三世代レンチウイルスをベクターとした抗結核ワクチンの開発:MPT51防御抗原を発現するレンチウイルスベクターをBALB/cマウスに経気道免疫し,特異的CD8+T細胞の誘導をテトラマー法にて検討した。昨年度までの研究から,この免疫法により特異的T細胞が誘導されること,及びそのメカニズムを縦隔リンパ節,脾臓で検討し,明らかにした。本年度はこの免疫マウスの結核菌の気道感染に対する感染防御能し,一定の防御効果を示すことを明らかにした。 2)ケモカイン/MPT51融合ワクチンの有効性:MPT51をDCに効率良く取り込ませ,T細胞を感作するため,未熟DCに発現しているCCR5のリガンドであるCCL3とMPT51の融合蛋白ワクチンを作製した。昨年度まではこの融合蛋白ワクチンを発現するDNAワクチンを用いて,その有効性を示した。今年度は融合蛋白そのものをアジュバントなしで免疫しその効果を検討した。その結果,この融合蛋白はテトラマーで検出できる特異的CD8+T細胞とエピトープ刺激でIFN-γを産生する特異的CD4+T細胞を感作することが判明した。 3)MPT51のHLA拘束性T細胞エピトープの同定:昨年度までの研究では,ヒトのMPT51特異的T細胞を検出するため,HLAトランスジェニックマウスを用いて,T細胞エピトープの同定を行った。その結果,HLA-A^*0201拘束性エピトープは51-70の9-merであることが判明した。又,HLA-DR4拘束性エピトープは190-210に存在することが判明した。本年度はヒトの抹消血リンパ球を用いて研究を行った。その結果,1)HLA-A^*0201をもつツベルクリン陽性健常者末梢単核球中にMPT51_p51-60/HLA-A^*201テトラマーに結合するCD8+T細胞が検出され,このペプチドがHLA-A^*0201拘束性ドミナントCTLエピトープであることを示している。2)細胞内IFN-γ染色によりCD4+T細胞がMPT51p191-202ペプチド存在下でIFN-γを産生することを確認した。このことはMPT51p191-202がHLA-DR4拘束性ドミナントT細胞エピトープであることを示している。
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