2006 Fiscal Year Annual Research Report
免疫担当細胞の産生・維持制御シグナルと免疫系の再生及び機能制御
Project/Area Number |
17390141
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Research Institution | International Medical Centre of Japan (Research Institute) |
Principal Investigator |
高木 智 国立国際医療センター(研究所), 地域保健医療研究部, 部長 (10242116)
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Keywords | 免疫学 / B細胞分化 / シグナル伝達 / 再生医学 / 感染症 / 移植・再生医療 / 転写因子 |
Research Abstract |
1)造血幹細胞・リンパ球前駆細胞の増幅分化を制御するLnkファミリー蛋白質の作用機構の解明:造血幹細胞のアポプトーシス阻害や増幅に関与するシグナル系として、c-Mplトロンポポイエチン(TPO)受容体系に注目し検討した。無血清培養系を用い、Lnk欠損造血幹細胞ではTPO依存性の増殖が亢進していること、正常では起こらないTPO単独刺激での自己複製がみられることを明らかにした。Lnk欠損によって生じる造血幹細胞の増加及び機能亢進が、トロンポポイエチン欠損下では大きく軽減することをLnk/TPO重複欠損マウスを作成することで確認した。 2)リンパ球初期分化のチロシンキナーゼ依存性制御シグナルとその標的遺伝子群の解析:Btk/RAG2重複欠損pro-B細胞において、刺激前よりRAG2欠損pro-B細胞と比ぺて発現量に差がある遺伝子、抗Igβ抗体刺激により誘導がかからない遺伝子を12種ピックアップし、cDNAの単離と発現ウイルスベクターの作製を行なった。造血前駆細胞で過剰発現させ、ストローマ細胞との共培養系や免疫不全マウスヘの移植系よりB細胞分化・成熟に果たす影響を解析し、B細胞分化を促進する転写因子の同定、新規機能の検索を推進した。 3)免疫系再生制御の基礎技術開発と膀帯血由来ヒト免疫担当細胞解析への応用:造血系再構築に極めて有用と思われるLnk依存性抑制系の阻害法を開発した。造血幹細胞及び前駆細胞の生着、長期骨髄再建能の増強効果について検討し、免疫不全動物モデルの免疫系再構築に有用であることを証明した。ヒト瞬帯血前駆細胞での効果検討するため、ヒトLnk阻害分子を作製した。
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Research Products
(6 results)