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2006 Fiscal Year Annual Research Report

シミュレーターなどを用いた、新しい医学教育プログラムの開発と実行、教育効果の検討

Research Project

Project/Area Number 17390155
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

松井 邦彦  熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (80314201)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 木川 和彦  熊本大学, 医学部附属病院, 教授 (60122412)
谷口 純一  熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (20315302)
福原 俊一  京都大学, 医学研究科, 教授 (30238505)
上原 鳴夫  東北大学, 医学系研究科, 教授 (80144286)
小泉 俊三  佐賀大学, 医学部附属病院, 教授 (40274584)
Keywordsシミュレーション / 教育プログラム / コミュニケーション / プロフェッショナリズム / 医療安全
Research Abstract

本年度は、実際にシミュレーション教育プログラムの一例について、立案から、実行、評価を行い、その結果を基に、シミュレーション教育の効果や、問題点についての考察を行った。
1)教育プログラムの開発:採血手技についてのシミュレーション教育プログラムを作成、開発し、新任の研修医に対して、小グループでの教育プログラムを開催した。また、中心静脈穿刺に関するシミュレーション教育プログラムも同様に実行した。これらの経験を基に、シミュレーション教育の評価をおこなった。
2)シミュレーション教育の評価:
あ)シミュレーション教育によって期待できる効果、利点:本研究より、シミュレーション教育によって期待することが可能な効果として、大きく3つに分類されると考えた。すなわち、1)技術的なスキルの習得、2)コミュニケーション能力、さらに、3)患者を危険にさらさないという、プロフェッショナリズム、が重要な効果、利点と考えられる。
い)シミュレーション教育の問題点:一方で、シミュレーション教育プログラムを行う上で、いくつかの問題点も明らかになった。
(1)教育プログラムの開発:さまざまな教育効果を得るためには、学習目標を設定し、どのような手順で教育を行うか、あらかじめ明らかにした一定の教材(教育プログラム)を用意しておくことが必要である。
(2)評価方法の開発:学習効果を客観的に測定することは容易ではない。また、シミュレーター教育の限界もある。これらの問題を理解した上で、学習効果の評価方法の開発が求められる。
(3)コスト:シミュレーターの購入の初期投資の費用だけではなく、維持にも費用がかかる。また手間と時間といった人的資源が必要であることは避けられない。さらにシミュレーションの講習会を開催するに当たっては、シミュレーターの設置準備や、後片付けにかかる手間も無視できない。
(4)病院全体の中での位置づけ、多職種の参加:病院組織の中で、医療の安全への取り組む具体的な方策として、"教育"として前向きに取り組むことが必要であり、その効果的な教育方法の一つとして、シミュレーションによる教育を位置づけるべきであると思われる。
3)今後の課題について
シミュレーション教育は、新しい教育方法として緒についたばかりであるものの、今後、その有用性を示しつつ発展させていくことが十分に可能であると考える。

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Published: 2008-05-07   Modified: 2016-04-21  

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