2007 Fiscal Year Annual Research Report
2次元ナノLC/MSを用いた自己免疫疾患の病態解析システムに関する研究
Project/Area Number |
17390161
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
清島 満 Gifu University, 大学院・医学系研究科, 教授 (10171315)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 邦明 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (80262765)
和田 久泰 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (10283300)
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Keywords | 臨床プロテオーム / バイオマーカー / 臨床検査 |
Research Abstract |
血清の前処理における検討では、低分子量タンパク分離デバイスを使用した場合、かえって検出タンパク数が減少しており、現段階ではこのデバイスに関してはさらに検討を要する。しかし元来アルブミンなどの主要タンパクの少ない髄液(Lupus17:16-20,2008)や、脳など組織中のタンパクの同定(Neurosci Lett422:114-118)に関しては本研究で用いた質量分析法は有力な武器となりうることを証明した。さらにindoleamin2,3-dioxygenaseのニトロ化による翻訳後修飾の微細な構造変化についても検出可能であった(J Immunol 176:372-379,2006)。また、Con Aカラムを用いての血清処理はその後の一次元電気泳動および質量分析にて自己免疫疾患のidiopathic thrombocytic purpura(ITP)の鑑別診断に、血清セルロプラスミン濃度が有効であることを示した(Clin Chim Acta389:132-138,2008)。さらに、卵白アレルギーの患児において未報告のタンパクがアレルゲンとして作用している可能性を見出した(Biochem Biophys Res Communに投稿中)。 いずれにしても、現段階においては血清を直接試料として解析することは困難であり、今後は血清処理法についてさらに効率的な方法が確立できれば、多くの有益な血清バイオマーカーの発見が可能となるであろう。
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Research Products
(6 results)