2007 Fiscal Year Annual Research Report
肺がんにおける喫煙と遺伝要因の交互作用に関する分子疫学的研究
Project/Area Number |
17390175
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
清原 千香子 Kyushu University, 大学院・医学研究院, 講師 (00169963)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 洋一 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (20172356)
高山 浩一 九州大学, 大学院・医学研究院, 講師 (50274444)
堀内 孝彦 九州大学, 大学院・医学研究院, 講師 (90219212)
三宅 吉博 福岡大学, 医学部, 准教授 (50330246)
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Keywords | 肺がん / 分子疫学 / 交互作用 / 薬物代謝 / DNA除去修復 / 遺伝子多型 / 国際共同研究 |
Research Abstract |
本研究はIntemational Lung Cancer Consortium(ILCCO)国際共同研究の一環として行われるものである。本学医学研究院等倫理委員会およびヒトゲノム・遺伝子解析倫理審査委員会の承認を得た後、本研究を開始した。症例と対照のDNAの収集も続けているが、医療情報部において連結匿名化を終えた患者462例、対照379例のDNAについての遺伝子解析を行っている。網羅的な遺伝子解析は時間と費用を浪費するので、遺伝子解析の優先順位をつけるために、先に文献的な検討を行った。肺がんとDNA修復酵素の遺伝子多型、特にヌクレオチド除表修復遺伝子についてのメタ分析を行い(Kiyohara C,Yoshimasu K.Int J Med Sci 2007;4:59-71)、ERCC2が肺がん発症感受性に重要な役割をしている事が分かった。また、肺がん発症高感受性群を特定できるかを検討した(Kiyohara C,et. al.Future Oncol.2007;3:617-627)。その結果、第一相薬物代謝に関わる遺伝子であるCYPIAI T3801C多型、第二相薬物代謝に関わる遺伝子であるGSTM1 deletion多型とDNA除去修復に関わるERCC2 Lys751 Gin多型の3つを組み合わせることにより、肺がん発症高感受性者を効率よく同定できる可能性が示された。現在、免疫応答、細胞周期制御、栄養やニコチン依存などに関連する遺伝子の文献的な検討を行いつつ、優先順位の高い遺伝子の多型から解析を行っている。本研究の結果の一部(MTHFR遺伝子多型と肺がん)を筆頭発表者として第14回欧州がん会議(2007)において、また、分担発表者として2007年度アメリカがん学会のミニシンポジウムおいてDNA修復酵素遺伝子多型についての国際共同研究の成果(プール解析)を発表した。
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Research Products
(4 results)