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2006 Fiscal Year Annual Research Report

大規模調査による高校生の無症候性クラミジア感染の感染率と危険因子に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17390180
Research InstitutionNational Institute of Public Health

Principal Investigator

今井 博久  国立保健医療科学院, 疫学部, 部長 (20316631)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 濱砂 良一  宮崎大学, 医学部, 講師 (30189609)
山口 昌俊  宮崎大学, 医学部, 講師 (90174630)
篠原 久枝  宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (40178885)
藤井 良宜  宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (10218985)
廣岡 憲造  旭川医科大学, 医学部, 助手 (80292126)
Keywordsクラミジア感染 / 高校生 / 無症状 / 感染率 / 危険因子 / 性交
Research Abstract

わが国において初めて高校生の無症候性クラミジア感染率を明らかにした。女子高校生は13.1%、男子高校生は6.7%であった。ティーンエイジャーにおける蔓延は間違いないことが示された。国際的に比較すると、わが国の感染率は欧米の国々より高く、おそらく先進諸国の中で最も感染が拡大していることが示唆された。
今回の対象者の多くが高校2年生と3年生であった。東京都で実施された2002年の性経験率は男子高校生の3年生で37.3%、女子高校生の3年生で45.6%と報告されており、主に2年生と3年生を対象にした本調査の性経験率と東京都のそれとの間に大きな差はなかった。年齢別では、女子は16歳が高い感染率で17.3%であった。高校生における性感染症め予防介入教育を高校2年生3年生で実施しても時間的に遅く予防の効果が期待できず、おそらく、高校1年生あるいは中学3年生で実施することがより一層効果的であることを示唆している。
男女ともに性的パートナー数が増えれば増えるほど感染率が高くなり、重要な危険因子と考えられた。女子では約300人弱の対象者が「5人以上のパートナー数」と回答し100人程度が感染していた。対象者数が小さくないので、感染率は概ね正確と判断してよいだろう。初性交年齢と感染率の関係を見ると、女子では年齢が低いほど感染率が高くなる傾向であった。14歳以下すなわち中学生のときに初性交を経験した女子高校生は、6人にひとりは感染していたことになる。
性感染症の蔓延防止対策の実施に向けて(1)初めて具体的なデータが伴って若年者、特にティーンエイジャーの無症状の感染者が多いことが明らかになった、(2)対策の焦点を当てるべき対象者をティーンエイジャーとすべきである、(3)性別、年齢、危険因子が明らかになったので、こうしたデータに基づいた蔓延予防対策の施策を実施することが期待される、(4)今後は地元医師会、関係学会、学校教育関係者等が協力し合って緊急に対策を講じる、といったことが必要となろう。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 高校生のクラミジア感染症の蔓延状況と予防対策2007

    • Author(s)
      今井博久
    • Journal Title

      日本化学療法学会雑誌 55巻2号

      Pages: 135-142

  • [Journal Article] 高校生の性感染症2007

    • Author(s)
      今井博久
    • Journal Title

      メビオ 24巻1号

      Pages: 36-43

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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