2008 Fiscal Year Annual Research Report
都市域における疾病負荷の計測と疾病予防対策効果の数量評価
Project/Area Number |
17390181
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
高野 健人 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80126234)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 桂子 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (00211433)
渡辺 雅史 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (90280974)
木津喜 雅 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (80431964)
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Keywords | 社会医学 / 都市 / 疾病負荷 / 疾病予防 / 数量評価 |
Research Abstract |
中高年男性のコホート調査データベースから得られた、健康情報へのアクセスが、健康への意識、生活習慣改善への動機、生活習慣の改善、慢性疾患の有病に与える影響の解析結果をもとに、疾病予防効果を数量化した。 地域によって異なる疾病のリスク要因について、社会経済要因、環境要因、医療供給体制、社会保障などを中心に、国内の疾病リスク要因の実地調査を行った。とくに、近年の医療制度改革に関連した医療崩壊、介護崩壊といった健康危機に焦点をあてた実地調査を中心に行った。調査結果は疾病負荷の推計モデル、疾病予防対策効果の数量評価モデル構築に反映させた。 1975年から2000年の全国の社会人口統計データベースを利用し、縦断データによる予防可能な疾病負荷推計モデルを検討した。都道府県および市区町村における地域経済と健康投資が地域住民の健康状態の改善に与える影響を数量化した。地域経済は一人当たり収入、一人当たり総生産、財政力指数、健康投資は保健福祉予算割合、人口あたりの各種保健福祉施設数・保健福祉専門職数とし、健康指標は年齢調整死亡数(全死因、主要死因別)、平均余命を用いた。各種指標の横断関連とともに、時系列に地域経済と健康投資の指標と健康水準の指標の変化との関連を解析し、疾病負荷推計数量モデルを作成した。都市域での実地調査の結果に基づき、都市域のミクロレベルの集団における疾病負荷の計測手法、アジア地域に適用可能な傷病の効用値を提案し、推計モデルに反映させた。広域データベース解析、地域調査に基づく疾病予防対策効果のプロセス評価モデル構築、効用値の評価結果に基づき、疾病予防対策効果の数量評価モデルを検討した。
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Research Products
(18 results)