2005 Fiscal Year Annual Research Report
新しい年齢依存性発現遺伝子の分子生物学的解析と法医学的年齢推定への応用
Project/Area Number |
17390199
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
飯田 礼子 福井大学, 医学部, 助手 (40139788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松木 孝澄 福井大学, 医学部, 教授 (10126617)
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Keywords | 年齢推定 / 遺伝子発現 / 老化 |
Research Abstract |
1.年齢依存性発現タンパク質M-LPのヒトのホモログの構造・機能の解析 我々は先にマウス腎を対象として年齢依存性発現遺伝子の検索を行い、糸球体硬化症の発症に関連するMpv17 proteinに高い相同性を示す新規タンパク質M-LPを同定した。そこで、今回はM-LPのヒトのホモログの遺伝子構造、細胞内局在および臓器分布について解析を行なった。ヒトM-LP遺伝子は第16番染色体上にあり、3個および4個のエクソンからなる2種類の転写物が発現していること、さらに両者はそれぞれ異なるイソフォームをコードしていることが示された。また、これらのイソフォームはいずれもペルオキシソームに局在し、腎、肝、膵などの臓器でユビキタスに発現していることが明らかとなった。 2.マウス肝の年齢依存性発現遺伝子のスクリーニング 生後3日ないし15ヵ月のマウス(C57B L/6)の肝より抽出したTotal RNAについて、ディファレンシャルディスプレイ(DD)法を実施した結果、年齢依存的な発現パターンを示すバンド計8本を見出した。これらのcDNAの塩基配列を決定し、DNAデータベース(BLAST)によるホモロジー検索を行った。8個のうち5個は、それぞれaldehyde dehydrogenase、complement component 8などの既知遺伝子の一部とほぼ一致していた。また、残り3個については、データベース上に類似した配列は存在しなかったことから、未知遺伝子の一部である可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)