2007 Fiscal Year Annual Research Report
新しい年齢依存性発現遺伝子の分子生物学的解析と法医学的年齢推定への応用
Project/Area Number |
17390199
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
飯田 礼子 University of Fukui, 医学部, 助教 (40139788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松木 孝澄 福井大学, 医学部, 教授 (10126617)
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Keywords | 年齢推定 / 遺伝子発現 / 老化 / 法医学 |
Research Abstract |
1.研究目的 本研究の目的は、1)年齢依存性の発現を示す既知および未知遺伝子の系統的検索・同定 2)見い出された年齢依存性発現未知遺伝子の構造、機能および年齢依存性発現調節機構の解明 3)年齢依存性発現遺伝子の遺伝子レベルまたはタンパクレベルでの検出法および定量法の確立 4)年齢依存性の変化のパターンの評価の 4項目についての実験を遂行し、法医学的年齢推定に有用な生体分子マーカーを開発することである。今年度は、主として、マウスの肝において年齢依存性の発現を示す既知および未知遺伝子の系統的検索・同定を行なった。 2.研究方法および結果 生後3日ないし15カ月のマウス(C57BL/6)の肝より抽出したtota1RNAについて、ディファレンシャルディスプレイ(DD)法を実施した結果、年齢依存的な発現パターンを示すバンド計6本を見出した。、これらのcDNAの塩基配列を決定し、リアルタイムPCR解析装置で分析してそれぞれの遺伝子発現量を測定し、DD法と同様な年齢依存的発現パターンを示すことを確認した。DNAデータベース(nucleotide BLAST)によるホモロジー検索の結果、6個の遺伝子のうち、4個はそれぞれmitochondrion genome, aldehyde dehydrogenase, cell division cycle 2-like5, complement component8の一部とほぼ一致していた。残りの2個は未知遺伝子のESTに一致したことから、これらの配列についてさらにgenomic BLASTで検索したところCWF19-like 1 およびEvi5遺伝子の一部と一致した。
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