2005 Fiscal Year Annual Research Report
内因性突然死関連遺伝子の同定へ向けた遺伝疫学ならびに分子遺伝子的研究
Project/Area Number |
17390205
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
岩本 禎彦 自治医科大学, 医学部, 教授 (10232711)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 孝也 自治医科大学, 医学部, 講師 (80284355)
熊田 真樹 自治医科大学, 医学部, 助手 (40326830)
近江 俊徳 自治医科大学, 医学部, 助手 (40296091)
坂本 敦司 自治医科大学, 医学部, 教授 (80235168)
梶井 英治 自治医科大学, 医学部, 教授 (40204391)
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Keywords | ゲノムバンク / 本態性高血圧 / 糖尿病 / 肥満 / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
平成15年度から日本全国に展開する自治医大卒業生とのネットワーク構築を開始し、日本全国からの血液サンプル収集を継続して行っている。現在1万人を超える臨床情報付きのゲノムバンクが構築された。バンキングされ、連結不可能匿名化されたゲノムを用いて、生活習慣病との関連が疑われている32候補遺伝子の機能的SNPのタイピングを行っている。 高血圧関連候補遺伝子アプローチでは、「本態性高血圧症および心不全発症機構に関する包括的ゲノム解析」(代表;間野博行)で収集した約1000名のゲノムサンプルから高血圧患者群100名と対照者100名宛を抽出し、多型解析に基づく症例対照研究を行うことによって、ある炎症関連遺伝子に存在するVNTR多型との関連を見いだした。また、このVNTR多型は当該遺伝子の発現量に関連しており、この関与をレポータージーンアッセイによって明らかにした。この成果は現在、専門雑誌に投稿中である。また、この炎症関連遺伝子の血圧への関与をより明らかにするために、遺伝子産物を白血球中で過剰発現するトランスジェニックマウスを樹立した。現在、その表現型を解析中であるが、成体マウスだけでなく新生仔マウスも突然死するという興味深い現象が見いだされた。そのメカニズムはこれから明らかにして行きたいと考えている。 さらに、平成15年度から、モンゴル・ウランバートルのモンゴル保健科学大学との提携を進め、モンゴル住民にインフォームドコンセントを得た上でゲノムDNAの収集を行い、約950名の表現型付のサンプルを収集した。このサンプルを用いて、糖尿病・肥満に関連したケースコントロール解析を行った結果、インスリン抵抗性に関わるとされるレチノール結合蛋白遺伝子のプロモーターSNPに、糖尿病・肥満との関連を見いだすと同時に、当該遺伝子産物の発現量への関連を見いだした。この成果は、現在、投稿準備中である。
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[Journal Article] Aly/REF, a factor for mRNA transport, activates RH gene promoter function.2005
Author(s)
Suganuma H, Kumada M, Omi T, Gotoh T, Lkhagvasuren M, Okuda H, Kamesaki T, Kajii E, Iwamoto S.
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Journal Title
FEBS J. 272
Pages: 2696-2704
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