2006 Fiscal Year Annual Research Report
携帯情報端末を用いた「治療の科学化」推進システムの開発
Project/Area Number |
17390206
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
熊野 宏昭 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (90280875)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 義春 東京大学, 大学院教育学研究科, 教授 (60251427)
吉内 一浩 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (70313153)
福井 至 東京家政大学, 大学院文学研究科, 助教授 (10208928)
鈴木 伸一 広島大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (00326414)
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Keywords | 臨床 / 人間生活環境 / 計測工学 / 制御工学 / 生物・生体工学 |
Research Abstract |
本研究の目的は、心療内科に受診することが多い心身症やパニック障害患者などを対象にして、携帯情報端末による症状・気分・認知機能・体動・心拍変動等の生態学的・経時的評価法であるEcological Momentary Assessment (EMA)を用いた「治療の科学化」(治療過程の科学的定式化)推進システムの開発を進めることである。本年度は、その第二年度として以下の成果が得られ、論文や関連学会で発表することによって、この領域の専門家とディスカッションを重ねた。 1.パームトップ型携帯情報端末に実装するソフトウェアの開発 昨年度に引き続き、シャープ(株)の協力を得ながら、パームトップ型携帯情報端末Zaurus^<TM>上で動作するソフトウェアの開発と実装を進めた。それと並行して、下記の2で用いるためのWindows Mobileを用いた携帯情報端末上で動作するパイロットプログラムの作成を進めた。 2.過程制御的な介入を行うためのツールの開発 昨年度開発した「パニック障害を対象にして、日常生活下で認知行動療法による過程制御的な介入を行なうためのアルゴリズム」に基づき、パイロットプログラムを作成し、携帯情報端末への組み込みを行った。うつ状態の強い大学生を対象に、認知行動療法による介入を行うためのセルフモニタリング手帳を作成した。 3.生態学的・経時的データの収集、解析・解釈手法の開発 先にセイコーインスツルメンツ(株)との共同研究により開発した腕時計型携帯情報端末を用いたEMAシステムにより、緊張型頭痛及びパニック障害のデータを、また上記セルフモニタリング手帳により、うつ状態の強い大学生のデータを収集し、解析・解釈手法の開発を進めた。
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