2005 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト糸球体の病態マイクロトランスクリプトームとマイクロプロテオーム解析
Project/Area Number |
17390247
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
山本 格 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30092737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢尾板 永信 新潟大学, 医歯学系, 助教授 (00157950)
吉田 豊 新潟大学, 医歯学系, 講師 (40182795)
田中 憲一 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10126427)
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Keywords | 腎臓 / 糸球体 / 遺伝子 / タンパク質 / トランスクリプトーム / プロテオーム / データベース / 糸球体疾患 |
Research Abstract |
1 ヒト糸球体の発現遺伝子(トランスクリプトーム)とタンパク質(プロテオーム)のデータベース作成 (1)マイクロアレーを用いたヒト糸球体発現遺伝子解析を行い得られたデータと既に私どもがえていたヒト糸球体cDNAライブラリーから得られたデータ及び他施設から報告されているマイクロアレーを用いたヒト糸球体発現遺伝子データを統合したデータベースを作成した。 (2)ヒト糸球体タンパク質を二次元電気泳動法で分離して、MALDI-TOF質量分析器、LC質量分析器で網羅的にタンパク質を同定し、データベースを作成し、それをWeb上で公開しているが、そのデータをさらに充実させた。 2 ヒト腎炎糸球体を対象とする遺伝子、タンパク質の解析はサンプルが腎生検で得られる微量のものであることから、微量で解析が行えるシステムを構築する必要があり、これまでのトランスクリプトーム、プロテオーム解析技術のマイクロ化を検討した。 (1)レーザーマイクロダイセクション法で糸球体部分だけを切り出し、RNAを抽出し、ヒトIgA腎症などの糸球体から抽出したRNA1〜5ng程度でマイクロアレー解析を行える技術を得た(マイクロトランスクリプトーム)。 (2)通常の2次元電気泳動と質量分析機を用いたタンパク質の同定にはサンプルが500μg程度必要であったが、ヒト腎生検で得られる糸球体からのプロテオーム解析するためには、ヒト糸球体数個でプロテオーム解析できる技術が必要であった。saturation dye法を用いることで、ヒト糸球体3個から得られる3μg程度で分析できるでマイクロプロテオーム技術を開発した。
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Research Products
(5 results)