2006 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト糸球体の病態マイクロトランスクリプトームとマイクロプロテオーム解析
Project/Area Number |
17390247
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
山本 格 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30092737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢尾板 永信 新潟大学, 医歯学系, 助教授 (00157950)
吉田 豊 新潟大学, 医歯学系, 講師 (40182795)
田中 憲一 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10126427)
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Keywords | トランスクリプトーム / プロテオーム / 糸球体 / タンパク質 / 遺伝子 / データベース / 質量分析計 / DNAアレー |
Research Abstract |
1)マイクロトランスクリプトーム解析とマイクロプロテオーム解析の技術を整備: ヒトIgA腎症などの腎生検試料の発現遺伝子とタンパク質を網羅的に解析するための微量組織からのmRNA、タンパク質抽出、それを用いたトランスクリプトームとプロテオーム解析の技術を確立した。 2)正常ヒト糸球体、腎皮質組織の発現遺伝子をマイクロアレー法で解析し、糸球体に発現が偏っている遺伝子のデータベースを構築した(正常ヒト糸球体トランスクリプトームデータベース)。 3)正常ヒト糸球体のタンパク質を液相等電点電気泳動法を用いた二次元電気泳動法で分離し、液体クロマトグラフィーを使った質量分析計で解析し、タンパク質総数約7000、タンパク質グループ総数約4000のプロテオームデータベースを構築した。 4)腎生検試料をマイクロダイセクション法で約100糸球体切片を切り出すと約1mgのタンパク質を採取でき、これを用いたプロテオーム解析で約1000の、タンパク質(約200のタンパク質グループ)を同定できた。さらに腎疾患ごとに比較することで疾患形成に関与する候補分子が選択され、候補分子の機能解析、制御、抑制法などの検討により、疾患の予防法、治療法開発へとつながる道筋がつけられた。
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Research Products
(6 results)