2007 Fiscal Year Annual Research Report
樹状細胞、標的細胞からみたGVHD、GVL効果の病態生理に関する包括的解析
Project/Area Number |
17390280
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
豊嶋 崇徳 Kyushu University, 大学病院, 准教授 (40284096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷本 光音 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10240805)
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Keywords | graft-versus-hostdisease / graft-versus-leukemia / dendritic cell / plasmacytoid dendritic cell / MyD88 / TRIF |
Research Abstract |
現在までの研究から、ドナ-T細胞とレシピエント樹状細胞(DC)の相互作用がGVHDを誘導する重要なステップであり,両者の相互作用を利用したGVHD予防が可能であることがわかった.次いで,DCサブセットのGVHD誘導能を検討した.DCはconventionalDC(cDC)とplasmacytoidDC(pDC)とに大別される.B6マウスにFlt3 ligand(FL)を10日間投与し,in vivoでDCサブセットを増大させ,脾臓からcDcを,骨髄からpDcをFACSソーティシグによって分離した.MHC class II-/-B6マウスに全身放射線照射(TBI)を行い,MHCclassII+/+cDC、pDC、あるいはB細胞をadd-backし、同種骨髄移植を行った.この場合,ドナーBALB/c(H-2d)のCD4+T細胞は,レシピエントにadd-backされた各APCサブセットによってのみ活性化を受ける.その結果,cDCとpDCをadd-backしたホストでは、ドナーCD4+T細胞が増殖、活性化し、腸管と肝に6VHDの所見が認められた.同様に,機能的なMHCclassIの発現を欠くβ2m-/-マウスに野生型のcDC、pDCをadd-backすると、ドナーCD8+T細胞が増殖、活性化した.このようなpDCによるドナ-T細胞の活性化にはpDC自体の活性化が必要であり,TBIがその原因であることが判明した.この活性化はTLRシグナルの遮断されたMyD88/rRIF-double knockoutマウスのpDCでも認められた.以上より、TBI後のホスト体内のpDCはTLR非依存性にドナーT細胞を活性化し、GVHDを発症させることを示した.これらの結果からDCを標的としたGVHD予防の開発にはcDCのみならず,pDCをも標的とする必要性があることが示唆された.
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] Host plasmacytoid or conventional dendritic cells alone are sufficient to initiate graft-versus-host disease.2007
Author(s)
Koyama M, Hashimoto D, Aoyama K, Matsuoka K, Karube K, Takeda K, Ohshima K, Tanimoto M, Harada M, Teshima T
Organizer
49^<th> Annual Meeting of The American Society of Hematology
Place of Presentation
Atlanta, USA
Year and Date
20071208-11
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