2007 Fiscal Year Annual Research Report
HHV-6、HHV-7自然歴の解明:残された疑問点の完全解決を目指し
Project/Area Number |
17390306
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
浅野 喜造 Fujita Health University, 医学部, 教授 (40131180)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須賀 定雄 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (70257616)
吉川 哲史 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (80288472)
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Keywords | HHV-6 / サイトカイン / CBAアッセイ / 脳症 / 全国調査 |
Research Abstract |
1.HHV-6脳炎発症機構の解析: 【対象と方法】対象は血清学的診断あるいは血清中のHHV-6DNA検出によって診断された、HHV-6脳炎・脳症19例、HHV-6初感染時の複雑型熱性痙攣5例(HHV-6FC群)およびHHV-6感染を否定された複雑型熱性痙攣19例(非HHV-6FC群)の3群。いずれも発症後48時間以内にCSFを採取されている。CSF中HHV-6DNA量はrea1-timePCR法により測定。また、CSF中サイトカイン量(IL-8、IL-1β、IL-6、IL-10、TNF-α、IL-12p70)はCytometric Bead Arrayによって、CSF中MMP-9はELISA(Amersham Biosciences)によって測定した。 【結果】3群間において年齢、性別に有意差はなかった。HHV-6脳炎・脳症19例中5例(26.3%)でCSF中からHHV-6DNAが検出(2.25-178.5copies/ml)されたが、他の2群では陽性例はなかった。CSF中サイトカイン及びMMP-9については、HHV-6脳炎・脳症のCSF中IL-8、IL-6及びMMP-9が非HHV-6FC群と比較して有意に高値を示した。しかしながら、HHV-6脳炎・脳症のCSF中サイトカイン、MMP-9は、HHV-6FC群と比較して有意な差を認めなかった。また、HHV-6FC群、非HHV-6FC群間ではCSF中のこれらバイオマーカー濃度に差はなかった。 【考察】HHV-6脳炎・脳症の発症には、ウイルスの中枢神経系への直接侵襲よりは、サイトカインを介した中枢神経局所での炎症反応が脳炎・脳症発症に重要な役割を演じていると考えられる。 2.突発疹関連脳炎、脳症の全国調査(第二報): 前年度までの全国調査の問題点を踏まえ、17年1月から18年12月の二年間に発生したHHV-6脳炎の全国調査を実施した。現在集積中である。前回の全国調査結果を公表したことによって、小児科医の注目度は高くなり、疾患の重要性がよく認識されるようになった。よって、現在進行中の第二回目の全国調査でより詳細な情報が得られることを期待している。
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Research Products
(4 results)