2006 Fiscal Year Annual Research Report
アイソフオーム特異的アミノ酸トランスポーター放射性機能診断薬の実現
Project/Area Number |
17390336
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
鹿野 直人 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助手 (80295435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 演美 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (10026932)
川井 恵一 金沢大学, 医学部, 教授 (30204663)
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Keywords | 放射性医薬品 / 人工アミノ酸 / アミノ酸輸送 / 機能診断薬 / 画像診断薬 / L系 / アイソフォーム選択性 / L-type amino acid transporter |
Research Abstract |
アミノ酸トランスポーターの特定のアイソフォームに高親和性を有する放射性医薬品は,そのアイソフォームの機能・役割を探る上で有力な探査子になると考えられる。脳や腫瘍等の臓器・組織におけるアミノ酸膜輸送機能の精密で高度な診断法を実現するために、本年度は,in vivoにおける放射性人工アミノ酸の体内動態の画像化を正常マウスと担癌マウスで行なった。また、アミノ酸輸送蛋白の当該アイソフォームに特異的な放射性人工アミノ酸を探索するために母体化合物^<14>C(U)-L-tyrosineのほかに^<125>I-4-iodo-L-meta-tyrosine(4-^<125>I-mTyr),^<125>I-6-iodo-L-meta-tyrosine,^<125>I-3-iodo-αmethyl-L-tyrosine(^<125>I-IMT)と^<125>I-3-iodo-L-tyrosine(3-^<125>I-Tyr)をデザイン・合成し、チャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO-K1)への集積機序を検討した。 マウスによる検討で、腎臓での臓器内分布を除き4-^<125>I-mTyrが^<125>I-IMTと類似の体内分布を示し膜輸送診断薬としての諸条件を満たしていたことから、本化合物のアミノ酸輸送システムL選択性とアイソフォーム選択性について詳しく検討することが期待される。CHO-K1を用いた検討では、4-^<125>I-mTyrはL系への高い輸送系選択性を示した。天然アミノ酸L-Tyrを母体構造に持つ化合物のうち^<125>I-IMT及び3-^<125>I-Tyrに加え4-^<125>I-mTyrが腎等に発現するアイソフームであるhLAT2よりもhLAT1に高い選択性を有することをアフリカツメガエルにトランスポーターを発現させた実験系により明らかにした。今後、他のアミノ酸膜輸送系について発現と集積の関係を検討することが期待される。
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Research Products
(2 results)