2007 Fiscal Year Annual Research Report
消化器癌・乳癌に発現する有機アニオントランスポーターの機能と腫瘍生物学的意義
Project/Area Number |
17390358
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
海野 倫明 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 教授 (70282043)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 高明 東北大学, 病院, 講師 (80292209)
片寄 友 東北大学, 病院, 講師 (20302151)
|
Keywords | トランスレーショナルリサーチ / 癌 / 外科 / 生体分子 / トランスポーター |
Research Abstract |
1.LST-2特異的基質となる抗癌剤の探求 我々はmethotrexate(MTX)がLST-2の基質となること,LST-2発現相棒はMTXの感受性が亢進していることを明らかにしてきた.LST-2の基質特異性は,コレステロール骨格を有する疎水性基とカルボルシル基や硫酸基などの陰イオンに荷電している親水性基の両者を有する両親煤性化合物であることが多く,MTXやイリノテカンなどの既存の抗癌剤の輸送能を,LST-アデノウイルスを用いた強制発現系にて検討するとともに、これら抗癌剤の誘導体を用いて取り込み実験を行い、新たな抗癌剤シーズを探求した. 2.Estrogen-sulfateなどの性ホルモン前駆体による抗癌作用の検討 平成18年度の研究結果より,エストロゲン前駆体であるEstrogen-sulfate等をLST-2発現細胞に投与することにより、癌細胞の増殖・浸潤・遊走能が変化することが期待されていたが,estrogen-sulfate,estradiol-sulfate,dehydeoepiandorosteone-sulfate(DHEAS)など,LST-2の基質となりうる性ホルモン前駆体を癌細胞に投与した際の変化を〔3H〕-thymidineやマトリゲル,ケモタキシスチャンバーを使用し評価した.
|
Research Products
(3 results)