2005 Fiscal Year Annual Research Report
治療低抗因子を標的にした腫瘍溶解性制限増殖型ウイルスによる膵癌治療の基礎的研究
Project/Area Number |
17390364
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
土井 隆一郎 京都大学, 医学研究科, 講師 (20301236)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 康二 京都大学, 医学研究科, 助手 (70335280)
川口 義弥 京都大学, 医学研究科, 助手 (60359792)
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Keywords | 癌 / 放射線 / ウイルス / 遺伝子 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
HSV-1(herpes simplex virus-1)のmutant株であるd120をベースに、survivin promoterによりHSV-1の初期転写因子であるICP4がドライブされる制限増殖型HSV-1ベクター(d120.surv)を作成した。さらにsurvivin promoterの上流に4f2 enhancerを組み込んだd120.survEを作成した。characterの明らかな代表的な膵癌細胞株を用いsurvivin promoter活性を検討したところ397bp survivin promoterの活性はsurvivin mRNA発現量と相関し,放射線照射に反応してsurvivin promoter活性が増大した。4f2 heavy chain enhancer蛋白の存在下でsurvivin promoterの活性がさらに増強された。放射線耐性株Panc-1/Rad15,AsPC-1/Rad10は元株に比してsurvivin蛋白が強発現していた。さらにsurvivin promoter活性が増大していた。single-step growth curveを検討したところ、膵癌細胞ではd120.surv, d120.survE, HrR3は時間依存性にtiterが増加し、survivin陰性のHUVECではtiter増加はなかった。膵癌細胞と対照としてHUVECをd120.surv, d120.survE, HrR3を様々のMOIで感染させ、3日目、6日目にWST-8で生細胞数を計測したところHUVECの生細胞数は不変または増加に対し、膵癌細胞はMOI依存性に3日目、6日目ともに生細胞が減少した。殺細胞効果は株細胞のsurvivin promoter活性の強さに比例した。
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Research Products
(6 results)