2006 Fiscal Year Annual Research Report
細胞治療を応用した大動脈疾患に対する新しい血管内治療法の臨床応用のための研究
Project/Area Number |
17390378
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
下野 高嗣 三重大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (80206242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 憲幸 三重大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (40214390)
宮本 啓一 三重大学, 大学院工学研究科, 助教授 (70252343)
平田 仁 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80173243)
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Keywords | 血管内治療 / 再生医療 / 細胞治療 / ステントグラフト / 大動脈瘤 |
Research Abstract |
ビーグル犬の胸部下行大動脈に自家頸静脈から採取したvein patchを縫着し作成した胸部大動脈瘤部に、bFGF除放ePTFEステントグラフト(S/G)と、非徐放S/Gを留置し、 i)ゲル群(G群):bFGF非除放S/Gを留置した瘤内にcollagenゲルのみ1.5mL注入 ii)細胞移植群(G群):非除放S/Gを留置した瘤内に各々1.5 x 10^7個の自家筋衛星細胞と自家線維芽細胞を含むcollagenゲルを1.5mL注入 iii)ハイブリッド群(H群):bFGF除放S/Gを留置した瘤内に各々1.5 x 10^7個の自家筋衛星細胞と自家線維芽細胞を含むcollagenゲルを1.5mL注入の3群を各5頭づつ作成した。 各群移植2週間後に犠死させ組織学的に評価したところ、線維化の比較では、G群、C群、H群の順に瘤腔内の線維化は促進され、Sirius Red染色を行いた瘤腔内のcollagen線維増生の比較では、G群、C群、H群の順に成熟したcollagenの増生が促された。またαSMA染色により瘤腔内の分泌型線維芽細胞数を比較したところ、G群、C群、H群の順に分泌型への分化が促進されることが証明された。以上bFGF除放ステントグラフトを用い筋衛星細胞と線維芽細胞を自家移植すると2週間後には大動脈瘤が強力に線維化し成熟することを証明し、この成果をCirculation誌に投稿し、掲載された。 さらにより臨床に近いType II Endoleakモデルを作成すべく肋間動脈を残したまま、自家頸静脈から採取したVein patchを縫着し分枝動脈を持った胸部大動脈瘤を作成した。現在長期のType II Endoleakモデルを作成中である。 また臨床応用に向け、細胞移植時に使用するInjectable Gellを自家材料のみで作成することを研究中である。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Development of a New Method for Endovascular Aortic Repair Combination Therapy of Cell Transplantation and Stent Grafts With a Drug Delivery System2006
Author(s)
M Kajimonoto, T Shimoo, K Hirano, Y Miyake, Y Sawada, N Kato, H Hirata, K Imanaka-Yoshida, M Nishikawa, T Yoshida, H Shimpo, T Horiuchi, K Miyamoto
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Journal Title
Circulation 114 (suppll)
Pages: I-378-I-383