2006 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子導入技術を用いた神経回路標識法による脳神経機能局在の可視化に関する基礎研究
Project/Area Number |
17390396
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
加藤 一郎 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 助教授 (50250741)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 俊郎 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 教授 (70125269)
林 央周 富山大学, 附属病院, 講師 (50283073)
平賀 紘一 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 教授 (40004733)
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Keywords | 神経回路 / 神経細胞 / アデノウィルス / 緑色蛍光蛋白質 / 遺伝子導入 / 逆行性軸索輸送 / 投射ニューロン / 機能マッピング |
Research Abstract |
本研究の目的は神経回路標識法として蛍光蛋白質遺伝子をマウス脳のさまざまな部位で発現させ、神経回路を可視化することにある。平成18年度研究は以下の通りに進行した。 1.Discosoma sp.由来の赤色蛍光タンパク質の遺伝子(red fluorescent protein cDNA)がヒトサイトメガロウイルスプロモーターにより制御されるAdeno-XTM-DsRed2 Adenovirusを購入し培養ほ乳類細胞に感染させ、red fluorescent proteinの発現を蛍光顕微鏡で確認した。 2.昨年度に作成してあった緑色蛍光蛋白質Enhanced Green Fluorescent Protein (EGFP)発現Adenovirusおよび上記のAdeno-XTM-DsRed2 Adenovirusを10^9 infectious unit (ifu)ずつマウスの腓腹筋に注入し、7日目と28日目に腓腹筋周囲組織、脊髄、大脳、脳幹を取り出し、切片を作成した。 3.同様にEGFP発現AdenovirusおよびAdeno-XTM-DsRed2 Adenovirusを10^9 infectious unit (ifu)ずつマウスの顔面に注入し、7日目と28日目に顔面組織、脊髄、大脳、脳幹を取り出し、切片を作成した。 4.レポーター遺伝子としてFluorescent Protein遺伝子を用いているので、感染した神経細胞には緑色蛍光あるいは赤色蛍光が発現するはずである。取り出した組織を蛍光顕微鏡下に観察したが現在までに有意な蛍光は認めていない。 5.現在、より確実に神経を可視化するために、現在、中枢神経ニューロンで特異的に強く発現するThy1.2プロモーターの下流にEGFP cDNAを接続した融合DNAを導入したトランスジェニックマウスを作成中である。
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Research Products
(16 results)