2005 Fiscal Year Annual Research Report
PlateletRichPlasma(PRP)を利用した骨軟骨欠損修復法の開発
Project/Area Number |
17390408
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
和田 佑一 帝京大学, 医学部, 教授 (10282485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 剛司 帝京大学, 医学部, 講師 (80407915)
中川 晃一 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (30400823)
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Keywords | 骨軟骨欠損 / PRP / Alginateゲル / 軟骨細胞 |
Research Abstract |
1,軟骨細胞増殖および基質合成に対するPRP上清の効果 ウサギより麻酔下に血液(1羽あたり50ml)を採取してPRPの調整に、膝、肩関節より軟骨を採取して細胞培養に用いた。血液は速やかに遠心分離を行って、Platelet-rich plasma(PRP)とPlatelet-poor plasma(PPP)を精製し、トロンビンにて凝固させた際の上清を培養液に添加して用いた。軟骨細胞は、単層培養、Alginateゲル内三次元培養の両者を行い、細胞増殖および基質合成(コラーゲン、プロテオグリカン)能に対する効果を検討した。PRP群ではPPP群と比較して有意な細胞増殖および基質合成の促進を認めた。 2,組織工学的手法を用いた軟骨組織作製におけるPRP上清の効果 Alginateゲル内に包埋し2週間培養した軟骨細胞(および細胞周囲基質)を培養インサート上に播種してさらに2週間培養を行い、試験管内で軟骨組織を作製した(ARC法)。この作製過程でPRPまたはPPP上清を添加し、最終的に形成された軟骨組織を、生化学的、組織学的に解析した。PRP群では、コラーゲン含有量、プロテオグリカン含有量とも有意な増加を認め、組織学的にも細胞外基質成分に富んだ軟骨組織が形成されていた。 3,三次元培養軟骨細胞に対するPRPゲルの効果 精製したPRPにトロンビンを添加してPRPゲルおよびPPPゲルを作製し、細胞培養用プレート(12 well plate用)にコートした。このプレート上でAlginateゲル内に包埋した軟骨細胞を培養し、細胞増殖および基質合成(コラーゲン、プロテオグリカン)能に対する効果を検討した。PRP群ではPPP群と比較して有意な細胞増殖および基質合成の促進を認めた。
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Research Products
(4 results)