2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17390409
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田中 栄 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50282661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 耕三 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60126133)
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Keywords | RANKL / MMP14 / osteoclast |
Research Abstract |
骨芽細胞表面に発現するreceptor activator of NF-κB ligand(RANKL)は、破骨細胞前駆細胞表面に発現したRANKに結合することにより破骨細胞の分化およびその機能発現を促進する。RANKLには膜結合型と可溶型があり、膜結合型RANKLが切断されることにより可溶型RANKL(sRANKL)が生じるが、RANKL切断の生理的・病的意義は未だ不明である。生体内でのRANKL切断の意義を明らかにするために切断酵素の同定は重要であると考えられる。昨年度の研究ではMMP14、TACE、ADAM10に比較的強いRANKL切断活性が認められることを明らかにした。本年はMMP14ノックアウトマウスを用いてRANKL切断活性を検討した。ノックアウトマウス骨芽細胞ではRANKL切断活性が著しく低下していた。またノックアウトマウス骨外細胞と正常マウス骨髄細胞との共存培養においては活性化ビタミンD3によって誘導される破骨細胞形成が促進していた。これらの結果はRANKL切断が局所における膜結合型RANKLの濃度を低下させ、破骨細胞形成に対してnegativeに作用していることを示唆する。今後ノックアウトマウスの骨組織を詳細に検討することにより、生埋的、病的な骨吸収におけるRANKL切断の役割を詳細に検討する予定である。
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Research Products
(3 results)