2005 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子工学に基づく肺保護タンパクを用いた新しい急性肺障害治療法の開発
Project/Area Number |
17390424
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
小谷 直樹 山形大学, 医学部, 教授 (30205405)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤村 大輔 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (60196334)
後藤 薫 山形大学, 医学部, 教授 (30234975)
中島 修 山形大学, 医学部, 助教授 (80312841)
酒井 道子 山形大学, 医学部, 助手 (20143092)
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Keywords | 肺胞マクロファージ / 炎症 / サイトカイン / 抗菌能 / 遺伝子発現 / 手術 / 麻酔 / 肺胞気管洗浄 |
Research Abstract |
1.軽度高二酸化炭素血症が肺胞マクロファージ(AM)に及ぼす影響:麻酔導入直後、2、4時間後、および手術終了時に、肺胞気管洗浄でAMを採取した。AMの炎症性変化の判定を、定量的RT-PCRを用いたサイトカイン(IL-1β、IL-8、IFNγ、TNFα、IL-4、IL-10)の遺伝子発現で評価した。さらにリンパ球の分布(CD4,CD8など)と接着分子(CD11a,b,c,18,49d,54)の細胞表面抗原の変化をフローサイトメトリで評価した。サイトカインの遺伝子発現、活性リンパ球の上昇、リンパ球の表面抗原の増加はcontrol groupの方が有意に高かった。これらの所見から、軽度の高二酸化炭素血症は、術中の免疫系の変化を抑制することが示唆された。 2.手術侵襲の違いが肺胞マクロファージ(AM)に及ぼす影響:手術侵襲の違いがAMに及ぼす影響を評価した。手術侵襲の違いにより3群に分けた。研究方法は研究1に準じた。サイトカインの遺伝子発現は低体温患者の方が有意に低かった。活性リンパ球の上昇、リンパ球の表面抗原の増加も、control群の方が有意に高かった。したがって手術侵襲が大きい程AMの機能変化が高度と考えられた。 3.術中低体温が肺胞マクロファージ(AM)に及ぼす影響:術中の低体温がAM機能に及ぼす効果を検討した。その結果、AM機能すべて低体温で抑制された。周術期低体温は、肺免疫系を著明に抑制することが示唆された。
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Research Products
(4 results)