2008 Fiscal Year Annual Research Report
ライブセルイメージングによる遺伝子操作ブタ冠動脈攣縮機構の解明と麻酔薬作用の研究
Project/Area Number |
17390432
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
畑埜 義雄 Wakayama Medical University, 医学部, 教授 (70115913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 浩之 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (70291490)
水本 一弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (50239258)
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Keywords | 冠動脈 / Rho-キナーゼ / セボフルラン |
Research Abstract |
本年度も、内皮除去摘出ブタ冠動脈を用い、ライブイメージング法によるRho-A活性化シグナルの細胞内移動の解析を継続した。SPC処置に伴う冠動脈平滑筋細胞内のRho-A活性化シグナルの細胞内移動を明らかにするために、green fluorescent protein(GFP)でコードしたRho-A-DNAをくみこんだ融合タンパク質発現プラスミドベクターを作製し、単離したブタ冠動脈平滑筋細胞への導入を試みた。これらのベクターを導入した冠動脈平滑筋細胞にSPCを付加し、活性化時のRho-Aの血管平滑筋細胞内の挙動を、リアルタイムでオリンパス社製共焦点レーザ走査型顕微鏡一式(IX71BG)を用いて観察した。しかし、本ベクターによるGFPコードRho-A-NAの発現が依然不安定で、現在も再施行を繰り返している。この発現が安定後に、セボフルランによる修飾効果を検討する予定である。その次のプロジェクトとして、SPCによるRhoキナーゼを介する冠動脈収縮反応へ及ぼす麻酔薬の抑制作用やその機序が麻酔薬間で異なるか否かが明らかにする予定である。現在。GnT-IIIトランスジェニックブタの作製開始を鋭意努力中である。作製は、当初、オリエンタル酵母株式会社に依頼する予定であったが、その施行が困難とのことで、現在、新たな企業を模索中である。可能であれば、来年度にはラットあるいはマウスを用いて検討する計画としている。
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