2006 Fiscal Year Annual Research Report
ゴナドトロピン受容体多型解析による不妊治療の個別化
Project/Area Number |
17390446
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
峯岸 敬 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00209842)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 理廣 群馬大学, 医学部, 講師 (20282402)
篠崎 博光 群馬大学, 医学部, 講師 (30334139)
五十嵐 茂雄 群馬大学, 医学部, 助手 (60343084)
岸 裕司 群馬大学, 医学部, 助手 (10375545)
平川 隆史 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助手 (80375534)
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Keywords | FSHレセプター / 遺伝子多型 / FSH / 不妊症 |
Research Abstract |
FSH-Rの遺伝子多型を検討しているが、当科不妊外来の患者さん21名の解析を行った。FSH-Rアミノ酸307番と680番に多型があり、307はThr/Alaであり、680はSer/Asnの組み合わせとなる。(1)307(Thr)680(Asn)が14名(2)307(Aba/Thr)680(Ser/Asn)が5名(3)307(Ala)680(Ser)が2名であった。 月経周期2日目のhormone値では(3)の2名は共にFSHが高値であった。卵巣の形態はPCO様であり、PCOSの一部にはこのようなタイプが含まれる可能性があり、卵巣機能との関連のため、FSH-R発現実験を行った。 フランスからの報告では、307(Thr)680(Asn)が60%で307(Ala)680(Ser)が残りの40%と報告されている。また、680(Ser)に意味があり、この型をとる人においては、FSHに対する反応性が劣ると報告されている。我々の実験結果ではFSH-Rの機能的な相違は発見できなかった。そこで、それぞれの多型FSH-R cDNAを作製し、発現ベクターに導入して、そのFSH, LH, TSHに対する反応性の比較をはじめたが、明らかな機能における差異は認められなかった。しかし、レセプターのリン酸化とインターナリゼーションとの関連が報告されているので、FSHの作用時間とその後のFSHに対する反応性などを検討する予定である。一方、妊娠の成立と共にOHSSを引き起こした患者さんのgeneよりFSH-Rの構造を解析したところ、細胞内3番目のドメインのアミノ酸に変異を認めた。
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Research Products
(5 results)