2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17390453
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
丸山 哲夫 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10209702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 浩 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90286534)
浜谷 敏生 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60265882)
梶谷 宇 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60407111)
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Keywords | 着床 / コンディショナルノックアウト / トランスジェニックマウス / ドキシサイクリン |
Research Abstract |
本研究では、着床・妊娠維持を標的にした妊孕能制御システムの開発を目的とする。本年度は以下の成果が得られた。 時空間(子宮)特異的Cre-recombinase発現transgenic mouse(OGP-creTG)の解析 研究戦略として、誘導プロモーター支配下Cre-loxPシステムを用いた遺伝子改変マウスを作成した。時空間的(子宮)特異的に目的とする遺伝子発現を内的に制御しえるかどうかについて、まず各TG系統におけるドキシサイクリンによるCre誘導性の検証を行った。 1)in vitro解析 TGから摘出した子宮を培養皿におき、ドキシサイクリン(DOX)の存在下および非存在下でそれぞれ組織培養後、total RNAを抽出し、RT-PCRによりCre mRNAの発現を検討したところ、子宮においてDOX依存性にCre mRNAが誘導されることを確認した。 2)in vivo解析 本TGと目的遺伝子をlox-P配列ではさんだFlox-Pマウスと交配させることにより、子宮特異的に目的遺伝子の発現が調節可能なCre-loxPマウスが得られる。この戦略の妥当性を検証するため、本TGをRosa26 Creレポーターマウス(Soriano.Nat Genet,1999)と交配することで得られるF1マウスに対して、DOXを腹腔内投与したところ、このF1マウスのloxpに作用して子宮のゲノム上の一部に期待通りの組換えが生じ、子宮(内膜腺上皮)特異的にレポーター遺伝子(このマウスの場合はLacZ)の発現が認められた。以上より、任意の時間にDOXを投与することにより、子宮内膜上皮にDNA組換えを起こし、目的とする遺伝子の改変とその発現修飾を誘導することが可能なシステムであることが示された。
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Research Products
(7 results)