2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17390453
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
丸山 哲夫 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10209702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 浩 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90286534)
浜谷 敏生 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60265882)
梶谷 宇 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60407111)
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Keywords | 着床 / コンデイショナルノックアウト / トランスジェニックマウス / ドキシサイクリン |
Research Abstract |
昨年度に引き続いて、時空間(子宮)特異的Cre-recombinase発現transgenic mouse(OGP-creTG)の解析とin vivoにおけるCre発現に必要な至適条件の探索を行った。その結果、前年度に得られた至適条件において、必ずしもdoxycycline(DOX)投与に対してCreが適切に発現しないマウスが出現した。なお、beta-galをレポーターとするROSA26 CreレポーターマウスにおけるLacZ発色をCre発現の指標とした。その理由として、1)ヘミ接合体であるが故のCre誘導能の不足、2)トランスジーンおよびその周辺におけるメチル化などの遺伝子調節抑制機構の出現(position effect)、3)DOXによるLacZ発色阻害の可能性(Grover J and Roughley PJ, Matrix Biol,2006)、4)DOXの代謝・分解能力の個体差、などの理由が考えられた。そこで、1)に対しては、ホモ接合体の作出交配を行った。また、4)については、DOXの長期間投与、投与量の増量、あるいは経腹投与のみならず経口投与への変更など、様々な検討を行ったが、現時点としては、次のステップへ実験を展開するには未だ改善の必要性があることが判明した。 他方、超音波と造影剤を用いた雌性生殖器官へのin vivo遺伝子導入については、導入するレポーター遺伝子として、GFP、beta-galあるいはluciferaseを発現するプラスミドを用いて遺伝子導入効率を検討したところ、従来のリポゾーム法などに比べて、極めて高い効率の遺伝子導入が可能であることが判明した。特に子宮腔上皮に、GFPあるいはbeta-galの強い発現を認めたことより、本法は、胚と腺上皮の相互作用を標的とした着床能制御による妊孕能可変システムのひとつになり得ることが示唆された。
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Research Products
(5 results)