2007 Fiscal Year Annual Research Report
癌関連網膜症に関与する網膜特異抗原遺伝子の生理機能に関する網羅的分子解析
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17390467
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
菊池 孝信 Shinshu University, ヒト環境科学研究支援センター, 教授 (50177797)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 浩一 信州大学, 医学部, 准教授 (70262730)
宮原 照良 信州大学, 医学部附属病院, 助教 (80362135)
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Keywords | 癌関連網膜症 / RNA結合タンパク / マイクロアレイ解析 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
本研究計画の目的は、PTBLP遺伝子を中心として神経細胞特異的RNA結合タンパク遺伝子が網膜神経細胞の発生分化過程においてどのような役割を担っているのかを解明することにある。また、これらの遺伝子に関する遺伝子改変マウス等を用いて網膜神経細胞の発生および神経回路網の構築・維持に関する詳細な分子機構を網羅的に解析する。 本年度は以下の研究を行った。 (1)DNAマイクロアレイ法による網羅的解析 PTBLPノックアウトマウスのE18胎仔網膜からRNAを抽出し、同腹の野性型(+/+)およびホモ体(-/-)の遺伝子発現の変動をDNAマイクロアレー法を用いて網羅的に解析した。68個の遺伝子が野性型に比べ発現が減少していた。また、増加した遺伝子は30個であった。減少した68個の遺伝子の中で特に細胞の発生・分化に関連することが知られている遺伝子や遺伝性疾患に関連する遺伝子等の12個の遺伝子について、定量PGRやin situ hybridization法等を行い、PTBLP遺伝子欠損が網膜の発生・分化に与える影響について解析している。 (2)マウス胎仔網膜の器官培養系の確立 E16〜18のマウス胎仔眼から網膜を摘出し、セルロース膜上に注意深く広げ14日間培養し、網膜の三層構造が形成される培養系を確立した。また、この培養網膜において各種網膜細胞特異マーカータンパクの発現を免疫染色法を用いて確認した。現在、PTBLPノックアウトマウスのヘテロ体同士を交配させ、その胎仔網膜を用いて実験を行っている。
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