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2006 Fiscal Year Annual Research Report

多臓器不全発生に関与する脂質メディエーターと脳障害発症メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 17390480
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

小池 薫  京都大学, 医学研究科, 教授 (10267164)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 篠澤 洋太郎  東北大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30129465)
田熊 清継  東北大学, 大学院医学系研究科, 講師 (30216824)
相星 淳一  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (50256913)
平川 慶子  日本医科大学, 医学部, 助手 (30165162)
小林 哲幸  お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (50178323)
Keywords多臓器不全 / 脂質メディエーター / 腸管 / 虚血 / 再灌流障害 / リンパ液 / メタボノミクス / 核磁気共鳴分光法
Research Abstract

「小腸虚血再潅流が脳代謝に及ぼす影響」について、平成18年度は、脳組織のNMRSテータを収集し、メタボロミクスの手法によって経日的な大脳の代謝像の変化を追跡した。
<方法>SDラット(雄性)を用いて小腸虚血再潅流(IR)群では麻酔後に開腹、上腸間膜動脈をクリップにて血行を遮断、45分後に血行再開した。術後1(day1),3(day3),5(day5),7(day7)日目に麻酔後に断頭、大脳を摘出し液体窒素にて急速冷凍保存した。Sham群は麻酔と開腹および45分後の閉腹の外科操作のみを加え、Control(C)群は麻酔直後に断頭し、同様の処理を行った。凍結プレス破砕後に水溶性代謝物を抽出して1H-NMRスペクトル測定を行った。我々が開発製品化したメタボロミクス用NMRデータ処理ソフトAlice2 for metabolome^<TM>にてパターン認識用にデータを数値化し、主成分分析とSIMCA法によるデータの可視化・特徴抽出・分類などを試みた。
<結果>C群、day1〜day7のIRおよびsham群について以下の結果が得られた。(1)day1、day3、day5およびday7のIRとshamの各データ群はPCAのスコアプロット上で異なる領域にクラスターとして分布し、SIMCA法でも明らかに各群を分類することができた。また、C群およびIR群のday1のデータとday3・day5・day7それぞれの組み合わせで解析を行った結果、いずれのデータ群もPCAのスコアプロット上でday1のデータ群とは離れた領域に分布し、異なる代謝像を示すことが明らかになった。また、sham群についての解析でもC群とは異なる代謝像を示す結果が得られており、今後、解析結果の解釈について、外科的侵襲による影響も考慮に入れる必要もあると考えられた。
今後脂溶性代謝物の解析が進めば、代謝像の変化がより明確になると考えられる。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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