2007 Fiscal Year Annual Research Report
Gap-junctionを介した象牙芽細胞複合体の電気的・化学的細胞間連絡の解析
Project/Area Number |
17390506
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
池田 英治 Tokyo Medical and Dental University, 歯学部附属病院, 講師 (20222896)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須田 英明 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00114760)
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Keywords | 象牙芽細胞 / 電気カップリング / dyeカップリング / ギャップ結合 / イオンチャンネル / 細胞外pH / 張力感受性性 / transjunctional conductance |
Research Abstract |
ヒト新鮮抜去歯から,長円形の細胞体を持ち,単極性の長い突起(90-210μm)を有する平行に配列した細胞に,cell-attached法あるいはナイスタチン穿孔法を用い,以下の結果をえた. 1.隣り合う2細胞間では33/43ペア(76.7%)で電気結合がみられた.OBs間距離が50-125μmの2細胞間では10/21ペア(47.6%)で,150μmを越すと5/67ペア(7.5%)で電気結合がみられた.また,細胞間距離依存性に,結合する割合が有意に減少した. 2.カップリング係数(電流を注入した細胞の隣在細胞で見られる電位変化/電流を注入した細胞に見られる電位変位は,細胞間距離が50μm以下の場合では1に近かった. 3.象牙芽細胞間には,電位依存性の対称的なtransjunctional currentがあった. 4.象牙芽細胞膜にはstretch-activated channelが存在し,機械刺激に応じて開閉することが認められた. 5.細胞膜の機械的変形は,電気結合部のイオンチャンネルの開閉を増減させなかった. 6.細胞外pHの微増は細胞間コンダクタンスを増加させたが,さらにpHが増加すると電流は流れにくくなった.
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Research Products
(19 results)