2007 Fiscal Year Annual Research Report
象牙質/歯髄複合体の免疫防御機構-樹状細胞の多様性と動態の免疫組織化学的解析-
Project/Area Number |
17390508
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
興地 隆史 Niigata University, 医歯学系, 教授 (80204098)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉羽 邦彦 新潟大学, 医歯学系, 助教 (30220718)
吉羽 永子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10323974)
大島 勇人 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70251824)
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Keywords | 樹状細胞 / 象牙質 / 歯髄複合体 / 歯髄炎 / 根尖性歯周炎 / 免疫組織化学 / MHC class II分子 / CD83 / CD86 |
Research Abstract |
本研究は、象牙質/歯髄複合体という特異な環境下に存在する樹状細胞の多様性に関する免疫組織化学的検索を通じて、これらの細胞の歯髄疾患およびその継発症である根尖性歯周組織疾患の病態進行過程への関与の実態を追究しようとするものである。本年度は、ラット臼歯に誘発した実験的歯髄炎および根尖性歯周炎、あるいは臨床的に採取されたヒト根尖性歯周炎組織を検索対象として、下記の検討を行った。 1. 各種樹状細胞亜群の超微形態学的・免疫細胞化学的検索 2. 樹状細胞の局在・密度と病態との関連の検討 3. 補助シグナル分子発現細胞と病態との関連の検討 その結果、以下の所見を得た。 1.歯髄の創傷治癒過程での樹状細胞の挙動・役割を追究するため、MTAによる直接覆髄モデルを確立し、新生被蓋硬組織形成による治癒が確実に生じることを見いだすとともに、その初期過程で新生象牙芽細胞様細胞の出現に先立ち、創傷部近傍に樹状細胞様細胞が集積することを確認した。 2.ヒト根尖性歯周炎組織では、HLA-DR陽性の樹状細胞はリンパ球高密度領域に主として分布することを光顕、電顕免疫組織化学的に確認した。さらに、同領域では樹状細胞におけるCD83,CD86発現およびTリンパ球におけるCD28発現が亢進していることが、レーザーマイクロダイセクション法で採取した細胞のRT-PCR解析から見いだした。従って、樹状細胞が同部で抗原提示細胞としてTリンパ球活性化に関与する可能性が示唆された。
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Research Products
(13 results)