2007 Fiscal Year Annual Research Report
補綴主導型・フラップレス・即時負荷を実現する高次インプラント手術システム
Project/Area Number |
17390515
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
荘村 泰治 Osaka University, 大学院・歯学研究科, 教授 (10154692)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺岡 文雄 大阪大学, 大学院・歯学研究所, 准教授 (00099805)
矢谷 博文 大阪大学, 大学院・歯学研究所, 教授 (80174530)
中村 隆志 大阪大学, 大学院・歯学研究所, 准教授 (20198211)
山田 真一 大阪大学, 大学院・歯学研究所, 助教 (00252693)
楠本 直樹 大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (10397656)
|
Keywords | 歯科インプラント / CAD / CAM / サージカルガイド / 手術シミュレーション / バーチャルリアリティ / フラップレス手術 |
Research Abstract |
我々はインプラント手術を安全かつ正確に行うために3D-CT像を用いた術前シミュレーションとサージカルガイド支援システムBoneNaviを開発し,フラップ手術をはじめとする様々な術式に対応した臨床例を積み重ねてきた.今年度はその臨床応用展開の中で,フラップレス手術が可能なガイドの開発を行った.この場合、柔らかい歯肉上のガイドではなく残存歯列に支持するガイドの方がより安定で正確な埋入を期待できる。しかし、CT像で得られる歯列の3Dデータは正確なガイドの製作には精度が低い。そこで、高精度3次元形状計測機で歯列を計測し、顎骨CT像と位置あわせして、顎骨CTの歯列像の部分を石膏歯列像に置き換えた。この正確な歯列データを用いてサージカルガイドをCADし、3次元RP(迅速成形)積層造形装置によって高精度に量産する技術を確立した。また、骨への穿孔において数本のドリルを使って順次穴拡大できるように、複数個のガイドを作成した。 一方、臨床例における埋入精度については、サージカルガイドを用いてインプラント埋入後,印象採得を行い,石膏歯列模型を作製し、それにアバットメントを装着し,診断用テンプレートを装着した状態で3次元計測システムにより計測を行い,位置あわせ用ソフトウェアを用いてインプラント埋入シミュレーション骨像に位置合わせを行った.その結果、埋入位置のずれは0.27+0.08mmと臨床の\には十分な精度を示した。本研究で開発したBoneNaviシステムで、すでにフラップレス法を含め100例を越す試験的臨床例を行っている。なお、本サージカルガイドは厚生労働省の一般医療機器の届出番号を取得しており和田精密歯研株式会社とバイオニック株式会社が一般販売を開始した。
|
Research Products
(8 results)