2005 Fiscal Year Annual Research Report
ゲノム遺伝子解析による癌の個性診断と分子標的治療への応用
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17390541
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
篠原 正徳 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (90117127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池邉 哲郎 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教授 (20202913)
中山 秀樹 熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (70381001)
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Keywords | 口腔扁平上皮癌 / 遺伝子マーカー / CGH分析 / ポジショナルクローニング / FISH法 |
Research Abstract |
1.口腔扁平上皮癌の浸潤転移に関与する遺伝子マーカーをみいだすために、臨床的に高度浸潤症例、転移症例と非転移症例に対してCGH分析を施行し、コピー数の異常(CNA)比較検討した。 2.培養細胞株での検討としては、ヌードマウス転移モデルで転移能を判定した、高度転移細胞株、転移細胞株と非転移細胞株に対してCGH分析を施行し、転移にかかわる遺伝子を検索した。そして特定の遺伝子領域に増幅が認められ、転移に関係する因子が疑われる場合はこれらの領域に対して、STS(sequence tagged sites)マーカーを用いて遺伝子領域のポジショナルクローニングを行った。 3.高頻度にコピー数の異常(CNA)を検出した染色体領域内の遺伝子に対しては、その発現を定量的RT-PCRにより測定した。 4.転移症例ならびに高度転移細胞株、転移細胞株と非転移症例、非転移細胞株に対して、CGHアレイおよびcDNAアレイ解析を行い、コピー数の異常(CNA)および遺伝子発現を指標とする転移能診断システムを確立した。 5.また、転移にかかわる染色体領域上で精密にマップされたDNAプローブを用いてFISH(蛍光in situ hybridization)法により染色体欠失ならびに増幅地図を作成した。すなわち、CGHにより検出されたコピー数の異常(CNA)を示す染色体領域に対してゲノムプロジェクトにより構築されたDNAプローブライブラリーを用いてFISH法などによりあらたに詳細にマッピングして最終的に遺伝子をみつけた。さらに、LSC(laser scanning cytometry)法を用いてFISHシグナルの定量、遺伝子コピー数変化と浸潤、転移との相関を検討した。
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