2005 Fiscal Year Annual Research Report
歯根膜の血管新生機構に対する機械的刺激の役割と加齢によるその常態変化
Project/Area Number |
17390549
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
飯田 順一郎 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (90151232)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤森 修 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (30128350)
井上 農夫男 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (20091415)
佐藤 嘉晃 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (00250465)
梶井 貴史 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (60322822)
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Keywords | 歯根膜 / 血管新生 / 機械的刺激 / 加齢変化 / 歯根膜線維芽細胞 / 口唇圧 |
Research Abstract |
1.同一固体の同一部位における長期的な微小血管の形態観察方法およびその評価法の開発。 歯根膜を想定したモデル実験系として、これまでの検討結果からハムスターの背部皮下の毛細血管床を開窓し固定維持する方法のDorsal skin chamber法を改良することが適切であることを明らかにし。制御された機械的圧迫刺激を加える装置を作成、改良中である。比較的強い圧迫刺激における7日間の血管形態の観察結果としては、持続的な圧迫刺激において強い血管透過性の亢進が観察され、12時間ごとの間歇的な圧迫刺激においては毛細血管径の増大と血管新生が生じることを確認している。 2.歯根膜線維芽細胞の血管内皮細胞との相互作用の検討 歯根膜における血管新生の機構を検討することを目的として、密接に関係する歯根膜線維芽細胞の性質を明らかにすることをまず手がけた。ミニブタの歯根膜から得た歯根膜線維芽細胞から27種類の細胞株を樹立でき、osteocalcin,Runx2,osteopontinのmRNA発現様相を調べたところ、少なくとも性質が異なる3種類の細胞が歯根膜には混在していることが明らかとなった。また、人から採取した歯根膜線維芽細胞を用いて、その増殖に対するMMP-2の作用機序を検討したところ、MMP-2はFGFR1の細胞外ドメインを切断することにより歯根膜線維芽細胞の増殖を抑制する可能性が示された。 3.臨床検査により口腔周囲軟組織の性状の加齢変化に関する検討 口唇の閉鎖状態が加齢によりどのように変化するかに関しての基礎データを収集する方法の開発を手がけた。睡眠常態も含めた日常の口唇閉鎖状態を、客観的にかつ短時間で計測できる検査方法を、装置ならびに検査条件に検討を加え、検査法を確立した。さらに、上下口唇の口唇閉鎖力の加齢変化を計測することを目的として、プレスケールを用いた検査法を開発した。
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Research Products
(4 results)