2008 Fiscal Year Annual Research Report
歯根膜の血管新生機構に対する機械的刺激の役割と加齢による常態変化
Project/Area Number |
17390549
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
飯田 順一郎 Hokkaido University, 大学院・歯学研究科, 教授 (90151232)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤森 修 名古屋学院大学, 人間健康学部, 教授 (30128350)
井上 農夫男 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (20091415)
佐藤 嘉晃 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 准教授 (00250465)
梶井 貴史 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (60322822)
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Keywords | 歯根膜 / 毛細血管 / 機械的刺激 / 加齢変化 / 微小血管 |
Research Abstract |
1. 機械的刺激による微小血管の形態変化による組織易障害性、組織再生能に関する加齢変化の検討 血流が停止するまで圧迫(100g/cm2)を持続的に加えた部位周囲の皮下組織における、血管の形態及び分布の変化に関して、その加齢による差異をハムスターのdorsal skin chamber法を用いて長期間にわたり同一個体で経時的に観察したもその結果、機械的な圧迫の加わった部位周囲の微小血管は、若齢、老齢の動物共に経時的に血管径の増加等が認められたが、その変化は若齢の動物の方が大きいことが明らかになった。 2. 機械的刺劇に伴う微小血管の形態変化に伴う血球動態変化の検討 持続的な機械的刺激によって生じる毛細血管系の拡張に伴う血管内における白血球のRollingとAdhesionの変化について、ハムスターのdorsal skin chamber法を用いて同一個体で長期間、経時的に観察した。その結果、(1) 持続的な機械的刺激によって拡張した毛細血管後細静脈においては白血球のRollingとAdhesionが有意に増加し(2) 毛細血管が毛細血管後細静脈の太さまで拡張した場合には、それまで観察されなかった白血球のRollingとAdhesionが認められ否ようになった。すなわち、形態の変化に伴って機能的変化が生じていることが明らかになった。 3. 加齢による口腔周囲軟組織機能の変化の把握 口唇閉鎖機能の常態を把握することを目的に、成人正常咬合者、不正咬合者を対象に口唇を閉鎖している時間を口唇閉鎖時間率として計測し、顎顔面骨格形体との関連を調べた。その結果、顎顔面骨格形体と口唇閉鎖時間率の問には密接な関連があることが明らかになった。
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Research Products
(11 results)