2007 Fiscal Year Annual Research Report
DNA多型を用いた法歯学的個人識別検査法の適用範囲の拡大と検査法の転換
Project/Area Number |
17390567
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
水口 清 Tokyo Dental College, 歯学部, 教授 (00133380)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花岡 洋一 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (30180912)
丸山 澄 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (30366190)
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Keywords | ミトコンドリアDNA多型 / mtDNA haplogroup / Y染色体多型 / Y-STR多型 / Y binary haplogroup / 地理的由来 / X-STR多型 / SNP検査 |
Research Abstract |
平成17年度に検査した80例の日本人および81人のマレー人に加え、日本人については20例を増加し、100例についてcontrol領域に加えcoding領域の多型を検査してhaplogroupの最末端の系統を決定した。その結果control領域で86型に分かれたものが93型に細分された。これらの中で13の新しい系統を確立し、9例については全ゲノム配列を決定した。マレー人については37例の試料を追加し、合計118例のcontrol領域の比較を行ったところ108型が見出され、genediversityは0.9954であった。すでに22例のマレー人について全ゲノム配列を決定しているが、今回9例の全ゲノム配列を追加決定し、結果的に、新しいマクロバプログループM48、M49、M50、M51、M52を見出し、加えてマレー系に独特と思われる8種のhaplogroup lineageを確立した。また110例のマレー人につき、常染色体上の16種のマイクロサテライトを検査し、東アジアおよび他のマレー人集団と比較したところ、マレー、インドネシア集団は中国、韓国、日本人とは異なるクラスターを形成し、マレー入集団間においても違いが認められた。これらの結果はY染色体多型を含め、マレー人集団の多様性を示唆し、アジアの中における対象者の地理的由来の推定に、マレーを中心とした南アジア系統を明らかにすることが、重要であることを示唆していた。X染色体多型については220検体について16種類のマイクロサテライトを検査したところ、ヘテロ接合度は28〜86%に分布し、特にDXS7424-101、DXS6809-6789はハプロタイプとして扱うことでさらに識別率が上がり、DYS6789はミトコンドリアDNA多型のGlaと相関する可能性が示唆された。
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Research Products
(7 results)