2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17390573
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
川原 由佳里 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教授 (70308287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守田 美奈子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (50288065)
安達 裕子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教授 (70248970)
吉田 みつ子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教授 (80308288)
本江 朝美 昭和大学, 保健医療学部看護学科, 助教授 (80300060)
田中 晶子 昭和大学, 保健医療学部看護学科, 講師 (90424275)
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Keywords | 看護 / 補完・代替医療 / 看護技術 / 技術開発 |
Research Abstract |
看護技術の開発(プロトコールの作成)と評価システムの検討 癒しの看護技術の開発に向けて、代替療法の専門家の招聘やセミナーへの参加、看護技術テキストの検討を通じて、温浴やマッサージの技を検討した。プレテストを2回実施し、開発した技術のプロトコールを生体情報を含む評価システムにより評価を試みた。 (1)看護技術の開発 足浴とアロマオイルを用いたマッサージ、アロマオイルを用いたハンドマッサージの2つを手順化した。 (2)評価システムの検討 プレテスト(1):足浴とアロマオイルを用いたマッサージを実施し、血圧、脈拍の他、ストレス評価の指標である唾液アミラーゼの値の測定を行なった。血圧、脈拍に関しては技術の実施前後に有意な差は見られなかった。唾液アミラーゼの値にはストレスの減少を示すものもいたが、個人差が大きく、有意な差は見られなかった。技術の安全性も確認された。 プレテスト(2):対象者は癒しの看護技術講習会に参加した女性30名であり、実施者はハンドマッサージに関する講習を行なった後、実験群7名にアロマオイルによるハンドマッサージを、コントロール群にベースオイルを用いたハンドマッサージを実施した。評価では脈拍、血圧、唾液アミラーゼの値、心理測定としてPOMSによる測定を行なった。結果、血圧、脈拍に関しては技術の実施前後に有意な差は見られなかった。唾液アミラーゼの値についても有意な差は見られなかった。POMSについては一部有意な低下があった。課題としてストレスを示す唾液アミラーゼ値が実施前より低く、もともとストレスが低い状態であったために差が現れなかったのではないかと考えられた。以上より、デザインならびに評価の視点にさらなる検討が必要であることが示された。 (3)評価システムに必要な生体情報に関する測定機器の検討:以上をふまえ、必要な備品を購入した。
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