2005 Fiscal Year Annual Research Report
ライフスキル育成による慢性病児・家族の健康増進プログラムの開発と活用法の確立
Project/Area Number |
17390580
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
村田 惠子 神戸大学, 医学部, 教授 (90105172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内 正子 神戸大学, 医学部, 助手 (20294241)
法橋 尚宏 神戸大学, 医学部, 助教授 (60251229)
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Keywords | ライフスキル / 慢性病児 / 家族 / 健康増進プログラム / 気管支喘息児 |
Research Abstract |
本研究は、ライフスキル育成に基づく慢性病児と家族の健康増進プログラムを開発し、その有効性の検証と活用法の確立を目的としている。初年度である平成17年度の実績は以下のとうりである。 1.ライフスキル育成に基づく慢性病児と家族の健康増進プログラム開発の準備として、国内外の文献検索、情報収集・情報交換、国際家族看護学会および小児看護学会における先行研究の成果発表とその討議、国内外での研修を実施した。 2.上記に基づき、新たな健康増進プログラムを検討し、その臨床活用として気管支喘息児と家族に適用するために16セッション全行程3日間のワークショッププログラム「乗り越えようアズマ!、高めよう生きる力」を試作した。 3.プログラムの効果評価の方法の検討と評価尺度として、(1)子ども用喘息管理自己効力感尺度、(2)喘息セルフケア尺度、(3)保護者用喘息管理自己効力感尺度、(4)喘息児家族のセルフケア尺度、(5)喘息児の家族のQOL尺度開発のために各尺度を試作し、これらの妥当性と信頼性検討のための調査を開始した。 4.試作したプログラムの有効性を評価するために、気管支喘息の診断を受け外来通院をしている9〜12歳の思春期児童とその家族を対象者として、ワークショップ参加群を介入群、通常の治療看護のみの群を対照群とし、事前-事後テスト実験デザインによる準実験を開始した。 5.上記の3および4に関しては現在、続行中である。今後の予定として、目標のサンプル数の協力が得られた段階で分析を実施し、その結果を公表する計画である。
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