2007 Fiscal Year Annual Research Report
ライフスキル育成による慢性病児・家族の健康増進プログラムの開発と活用法の確立
Project/Area Number |
17390580
|
Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
村田 惠子 International University of Health and Welfare, 小田原保健医療学部, 教授 (90105172)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
法橋 尚宏 神戸大学, 医学部, 教授 (60251229)
|
Keywords | 看護学 / 教育系心理学 / ライフスキル / 健康増進プログラム / 慢性病 / 小児肥満 / 肥満要因 |
Research Abstract |
本研究はライフスキル育成による慢性病児・家族の健康増進プログラムの開発と活用法の確立を目的とし、19年度(最終年度)は以下の実施と成果を得た。 1.喘息児・家族のライフスキル育成による健康増進プログラムの総括と学会報告 喘息児・家族のライフスキル育成による健康増進プログラム「乗り越えようアズマ高めよう生きる力」の実施後1年間の効果評価の総括を実施した。少数例ではあるが、目標とした喘息児の健康増進・心理社会的適応を含む主体的健康管理行動の形成、それを促進する親、家族の養育行動と心理社会的適応の向上において長期効果が確認された。「フォローアッププログラム」試行の結果からも効果の可能性が示唆された。これらの成果と今後の課題を日本看護科学学会に報告した。 2.肥満児のライフスキル育成による肥満改善自己健康管理プログラム開発に関する基礎調査 1)国内・海外の関連文献の検索と分析 小児肥満・健康教育に関する国内・海外の研究文献(1997年〜2006年)150件について、課題・内容・方法・知見を分析し、この成果を「小児肥満・2型糖尿病児の生活習慣・療養行動と健康教育に関する研究動向」として報告した。 2)学童・思春期の肥満要因とライフスキルとの関連性および肥満改善要因モデルの検討 小中学生(9〜15歳児)1403名を対象に、自己記述式質問紙調査を実施し、学童・思春期の肥満および肥満改善要因とライフスキルとの関連性を検討した。その結果、中学生では、肥満群において食生活に対する自己効力感及びストレスマネージメント自己効力感が低く、目標設定が困難である傾向が明らかにされた。今後、肥満改善予測モデルを作成し、それに基づく肥満改善自己健康管理プログラムを試作し、効果評価の検証をする予定である。 3.研究成果報告書の作成 上記の結果について研究成果報告書を作成した。
|
Research Products
(4 results)