2007 Fiscal Year Annual Research Report
消化器癌術後患者と家族員の社会復帰促進のためのチーム医療に基づく外来看護システム
Project/Area Number |
17390586
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
浅野 美知恵 Juntendo University, 医療看護学部, 准教授 (50331393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 禮子 兵庫医療大, 看護学部, 教授 (90132240)
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Keywords | 看護学 / がん患者 / 社会復帰 / 外来看護 / チーム医療 / 消化器癌 / がん患者の家族 |
Research Abstract |
研究目的は、作成したチーム医療に基づく外来看護システムを協力の得られた看護師とともに約1年間実施することである。 1.作成した消化器癌手術後の患者と家族員の社会復帰を促進するチーム医療に基づく外来看護システムを療養相談室に導入し看護援助を実践している。協力施設の倫理委員会の承認及び本学部倫理委員会の承認を得て開始。胃腸科外来・外科外来・関連外来・療養相談室に勤務する看護師と研究者が、同意の得られた消化器がん患者41名と その家族員13名を対象に、他職種と協働しつつ看護援助を実施。主な援助内容は、症状のコントロール、心理的安寧等であり、対象者の反応は要望を含め満足な結果が得られた。担当した看護師7名への面接と質問紙調査の結 果、これまでの診療介助中心の活動から療養上の世話というもう1つの看護役割も意識して活動しつつある。課題は、相談担当時の交代要員の確保、組織の中でのサポート作りなどであった。 II.関連領域等学会参加による情報収集及び関連文献による検討をした結果、がん患者と家族への外来看護及び看護体制が充実している海外のがん専門病院をリストアップした。その中の1施設に、来年度フィールドリサーチを計画し、対象施設としてMemorial SloarKettering Cancer Centerの承諾を得た。 III.看護援助を提供する基盤作りとして、1)外来看護学習会は昨年度同様に取組んだ。2)実施している外来看護援助 プログラム運営及び看護体制について検討を重ねた。3)患者・家族員用に作成した学習教材及び援助記録用紙について工夫した。 次年度は、さらに1ケ月外来看護実践を継続し、その結果を評価するとともに、消化器癌手術後の患者と家族員の社会復帰を促進するチーム医療に基づく外来看護システムをより現実に即した内容に精錬する。
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