2008 Fiscal Year Annual Research Report
消化器癌術後患者と家族員の社会復帰促進のためのチーム医療に基づく外来看護システム
Project/Area Number |
17390586
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
浅野 美知恵 Juntendo University, 医療看護学部, 准教授 (50331393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 禮子 兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (90132240)
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Keywords | 看護学 / がん患者 / 社会復帰 / 外来看護 / チーム医療 / 消化器癌 / がん患者の家族 |
Research Abstract |
最終年度の目的は、作成したチーム医療に基づく外来看護システムを協力の得られた看護師とともにさらに1ヶ月間実施、分析・評価、消化器がん術後患者と家族員の社会復帰を促進するチーム医療に基づく外来看護システムのあり方の精錬、である。 1.作成したチーム医療に基づく外来看護システムをさらに1ヶ月間継続実践した。対象は、同意の得られた消化器がん患者計51名と家族員20名であった。対象者の反応は、セルフケア促進も含め満足な結果が得られた。担当した看護師6名への面接の結果、看護実践力の高まりを自覚する一方、課題は、援助に必要な学習の充実、患者の生き方を尊重した対応、外来看護活動も重視する管理体制等であった。看護援助を提供する基盤作りとして取組んだ外来看護学習会は、看護師支援の場となり看護実践への成果に寄与した。2.外来がん看護をチーム医療に基づき実践している海外施設のフィールドリサーチは、承諾の得られたMemorial Sloan-Kettering Cancer Centerを平成20年11月17日〜11月21日に5日間実施。継続看護教育責任者からの外来看護体制と看護活動に関する説明、施設内見学。Survivorship外来責任者とCNSからの企画運営の説明。NPの活動見学、Pain and Palliative Careチーム回診に同行、教育活動の聴講。CNS等との意見交換を通して、継続看護体制やスタッフ教育に関わる知見を得ると同時に、外来看護システムに取り込む示唆を得た。上記と昨年までの結果、関連領域等学会参加による情報収集と関連文献による検討に基づいて、消化器がん術後患者と家族員へのチーム医療に基づく外来看護の実践・遂行のための精錬内容は、援助に必要な知識・技能の補完・充足、継続看護の連携システムの構築・完備、看護管理体制の中で外来看護活動を位置づけるシステムの提案等である。
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