2008 Fiscal Year Annual Research Report
アジア文化圏に生きる女性へのDV支援ガイドライン創生と検証
Project/Area Number |
17390595
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
片岡 弥恵子 St. Luke's College of Nursing, 看護学部, 准教授 (70297068)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大隅 香 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (70407625)
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Keywords | ドメスティック・バイオレンス / EBM / ガイドライン / 在日外国人 / アクションリサーチ |
Research Abstract |
DVガイドラインの有効性の評価を目的としたクラスタランダム化比較試験の参加施設をリクルートするため、関東圏の病院、診療所、助産所にガイドラインダイジェスト版を配布すると同時に「DVの取組み調査」を行った。回収率は2割程度であり、適切な数の参加施設を集めることはできなかった。DVへの取組みの必要性の認識が低いことがその理由として考えられたため計画を変更し、次の2点の研究を遂行した。第1点は、DVの先駆的な取組みを行っている医療機関のインタビュー調査である。取組みを始める際のきっかけおよび障壁、継続するための要因と問題を明らかにした。2点目は、DVと子どもの虐待を同時にスクリーニングする方法を試行した。子どもの虐待を含めることで医療者の関心が高まることが考察された。これらの結果を基盤に、普及に向けての新たな方略への示唆を得た。 DV支援ガイドラインの改定に向けて、文献の抽出および批判的吟味が終了した。採択された文献の内容を含め改訂版の作成を行っている。 ガイドラインのアジア文化圏での適用を目指して、DVにより夫から離れる決断をした在日外国人妊婦の事例研究および在日外国人女性および日本人を対象としたDV実態調査の公表に向けて投稿を行った。
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Research Products
(3 results)