2005 Fiscal Year Annual Research Report
ベトナム中部・モンスーン型気象災害常襲地における地域復元力メカニズムの解明と応用
Project/Area Number |
17401004
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小林 正美 京都大学, 地球環境学堂, 教授 (50109021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RAJIB Kumar Shaw 京都大学, 地球環境学堂, 助教授 (30378848)
田中 樹 京都大学, 地球環境学堂, 助教授 (10231408)
柴田 昌三 京都大学, 地球環境学堂, 助教授 (50211959)
小林 広英 京都大学, 地球環境学堂, 助手 (70346097)
水野 啓 京都大学, 地球環境学堂, 助手 (10260613)
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Keywords | 防災 / 人間生活環境 / 環境調和型農林水産 / 自然災害 / 地球復元力 |
Research Abstract |
本年度は、ベトナム中部・トウアテイエンフエ省に位置するオンラウ川およびボー川流域の広域踏査を行ない、最終的にボー川流域の山間部・平野部・海岸部に調査地域を設定した。本年度の研究目的の一つである『地域特性とモンスーン型気象災害の発現様式との関係性の解明』のうち、前者に重点を置き対象地域の社会・生態学的特性に関するフィールド調査把握を行なった。 本年度のフィールド調査の内容および成果は以下のように要約できる。1)衛星画像解析と現場観察により、地形・農地等の土地利用形態、住居の配置、道路、河川等の地理的村落構成や周辺環境を明らかにし分布図を作成した(山間部村落);2)現場観察と現地測量により、住居の建築形式・建築材料・工法を明らかにし、平面図・断面図・立面図を作成した(山間部村落);3)聞き取りと現場観察法によるベースライン調査により、農業などの生業活動、世帯構成、世帯生計状況を明らかにした(平野部村落);4)土地利用と地形面の異なる4地点で土壌調査を行ない、土壌名と一般的理化学性を明らかにした(山間部村落);5)聞き取りと現場観察により過去の顕著な自然災害(水害)の発生状況を把握した(山間部および平野部村落);6)海岸部の調査対象村落を選定し、生業や世帯校正に関する予備調査を行なった;7)ベトナムにおける自然災害の発生様式、生業様式および地域防災の状況の把握および主要対象地域(フエ市周辺)との比較を目的に、北部(Thai Nguyen市周辺)および中南部(Buon Ma Thout市周辺)を視察した;8)提携機関であるフエ農林大学において研究者・学生・地域住民組織メンバーが参加してのセミナーおよびワークショップを行なった(フエ市);9)京都大学地球環境学堂によるプロジェクト(地球環境学堂アジアプラットフォーム)の年報に、これらの成果の幾つかを掲載した;10)調査研究の成果を関連学会の学術誌や講演を通じて公表した。
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Research Products
(9 results)