2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17401008
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Research Institution | Shuchiin University |
Principal Investigator |
頼富 本宏 種智院大学, 学長 (50065934)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立川 武蔵 愛知学院大学, 文学部, 教授 (00022369)
宮治 昭 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70022374)
野口 圭也 種智院大学, 仏教学部, 講師 (30268106)
今井 浄圓 種智院大学, 仏教学部, 助教授 (00309064)
松本 峰哲 種智院大学, 仏教学部, 講師 (40351275)
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Keywords | 中インド / マンサル遺跡 / シルプル遺跡 / ヴァーカータカ王朝 / 金銅仏 / 石像 / 仏教美術 / ヒンドウー教 |
Research Abstract |
第2年度は、現地では乾期(10月〜3月)を中心に発掘作業が実施される点を考慮に入れて、冬季に研究代表者と研究分担者による現地総合調査を行なった。新規発掘部分の撮影調査と出土遺品の実見調査・撮影と平行して、予備調査以来収集してきた採取データを他資料との比較を随時検討し、出土品についての考察に際する基礎情報として整理し、現在もその作業を継続している。 当該年度は、マンサル・シルプル両遺跡の調査・検討を進める一方で、周辺地域の遺跡および出土品との比較・関連の考察にも努めた。マンサル遺跡の出土品との近親性が推測されている、同州中西部に位置するアジャンター石窟等を実見、ならびに書籍等の資料を用いて検討を進めた。 なお、マンサル遺跡と非常に関係が深いと考えられるヴァーカータカ王朝(3世紀後半〜6世紀中頃)を研究領域とする研究者とも接触を持つことができた。引き続き意見交換を行うとともに、考察を深めていく予定である。 他方のシルプル遺跡は、時代的にも位置的にも、遺跡付近を流れるマハーナーディ河下流域のオリッサ州の遺跡群との関連を推測している。これらの諸遺跡についても、以前より交流のあるオリッサ州在住の研究者の協力を得て、踏査を行なった。また、オリッサ三大仏教遺跡(ラトナギリ、ラリタギリ、ウダヤギリ)は、パーラ朝(8世紀後半〜12世紀)の密教美術と関連を持つために、研究代表者を中心に所属する種智院大学では、遺跡発掘後間もない調査資料を保管している。これら過去に蓄積したデータも随時整理し、参照する作業も重点的に行なった。
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Research Products
(7 results)