2005 Fiscal Year Annual Research Report
南満・中東両鉄道沿線の社会変動と人口移動に関する史料調査研究
| Project/Area Number |
17401016
|
|---|
| Research Institution | Niigata University |
|---|
Principal Investigator |
芳井 研一 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (90092634)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井村 哲郎 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (50303095)
SAVERIEF IGOR 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (60313491)
兒嶋 俊郎 長岡大学, 産業経営学部, 助教授 (90225433)
塚瀬 進 長岡大学, 産業社会学部, 助教授 (80319095)
|
|---|
| Keywords | 南満州鉄道 / 中東鉄道 / 社会変動 / 人口移動 / 東北アジア |
|---|
| Research Abstract |
本年度は、中国長春市や延吉市において調査活動を実施すると共に、新潟大学で研究シンポジウムおよび研究会を開催して問題点等を検討した。また史料目録の作成に着手しつつ、資料収集の成果に基づいた検討を行って研究論文をまとめ公表した。
9月の吉林省社会科学院の満鉄資料館等史料調査では、研究協力者である郭洪茂館長の全面的支援の下に、研究課題に関する所蔵資料を逐次閲覧し、必要資料を複写により入手した。また吉林省档案館において、「満州国」期の労働力強制動員をめぐる関東憲兵隊資料を閲覧し、必要資料を筆写や複写により入手した。一方8月には延辺地域の史料調査も行った。特に延吉市档案館においては、資料の残存状況を綿密に調査した。
10月には新潟大学人文学部主催の国際シンポジウムの一環として、本研究課題の研究協力者である吉林大学東北アジア研究院の沈海涛助教授が、課題に関する問題点等についての研究報告を行い、研究分担者を交えて討論を実施した。また3月には郭洪茂満鉄資料館館長を新潟大学に招いて、満鉄資料館所蔵資料にみる社会変動と人口移動についての報告を受け、今後の調査研究の方向性等について詰めた議論を行った。
これらの史料調査や研究会における報告・議論を踏まえて、研究成果の一覧に掲載したような、いくつかの論文をまとめて公表した。
|
