2005 Fiscal Year Annual Research Report
中央アジア(タジキスタン)における仏教と異思想の交渉に関する調査・研究
Project/Area Number |
17401023
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
蓮池 利隆 龍谷大学, 仏教文化研究所, 客員研究員 (50330022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 至弘 龍谷大学, 理工学部, 教授 (30127063)
佐野 東生 龍谷大学, 国際文化学部, 助教授 (60351334)
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Keywords | 中央アジア / タジキスタン / クシャーン朝 / 仏教遺跡 / 地中レーダ探査 / カレ・コファルニホン遺跡 / ゾロアスター教 / 収蔵品データ・ベース |
Research Abstract |
タジキスタン国立歴史考古博物館のデータベース構築について:2005年前期はタジキスタン国立歴史考古博物館カタログ(ロシア語)の英訳・日本訳完成に専念した。インターネットでボボムローエフ館長と原稿ファイルを交換しながら校正を進めていった。8月にタジキスタン現地調査の折、ウエッブ・サイト公開に関する最終的打ち合わせを実施。9月中旬に龍谷大学内に代理サイトを開設した。これで博物館収蔵品データベースの構築の第一段階を達成することができた。URLはhttp://www.afc.ryukoku.ac.jp/tj/ タジキスタン現地調査について:2005年8月には2名がタジキスタン南東部イシュカシム地域調査を実施。仏教僧院遺構と見られるヴラング遺跡と仏塔・スヴァースティカ(卍)を刻んだペトログリフ(岩絵)のあるランガール遺跡を視察した。2006年2月には2名がつくば市所在の(株)応用地質研究所において地中レーダのトレーニングを受講。2006年3月には、研究協力者である京都市埋蔵文化財研究所吉崎伸氏も含めた3名が現地調査を実施、今後の調査の進め方を検討した。具体的には、アジナ・テパ、クヒール・カラ、カレ・コファルニホンの3遺跡を視察し画像記録をとった。前二者はユネスコと東京文化研究所(山内教授)が中心となって保存・調査が実施されることがきまっているとのことであった。カレ・コファルニホン遺跡は古代街道の渡河地点であったとみられ、要衝のひとつであったと考えられる。小規模な遺跡ではあるが、特徴的な性格をもっているものと期待される。この遺跡は現在のウズベキスタンとの国境に位置しており、ウズベキスタン遺跡群との関連も視野に入れながら調査を進めていく必要がある。 この遺跡調査に関連しては、2006年3月24日付けで、タジキスタン科学アカデミー長官マーソフ氏との間で3年間にわたる「カレ・コファルニホン城砦・僧院遺跡における調査」実施の合意書を取り交わしている。
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Research Products
(5 results)