2007 Fiscal Year Annual Research Report
世界の開発援助機関と援助活動に関する文化人類学的研究
Project/Area Number |
17401041
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
田村 克己 National Museum of Ethnology, 民族社会研究部, 教授 (40094156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松園 万亀雄 国立民族学博物館, 館長 (00061408)
関 雄二 国立民族学博物館, 先端人類科学研究部, 教授 (50163093)
岸上 伸啓 国立民族学博物館, 先端人類科学研究部, 教授 (60214772)
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Keywords | 文化人類学 / 国際協力 / 開発援助機関 / 援助活動 / 国際貢献 |
Research Abstract |
平成19年度は、ブラテマラ、カンボジア、ケニアにおいて実施されいる開発援助とその諸影響について現地調査を行うとともに、英国の研究・教育機関と援助機関における調査研究。教育・実践に関する調査を実施した。さらに成果の1部を出版した。 関雄二は、2008年2月9日までグアテマラにおける和平協定後の平和構築活動の一環として虐殺資料館を建設したNGO組織にインタビューを行い、プロジェクト遂行上、人類学的な知識の利用が可能かどうかについて研究した。 田村克己は、2008年3月15日から3月24日までカンボンジアにおいてJICAなどの事務所の活動および保健プロジェクトの現場を調査した。あわせてアンコールワット遺跡の文化財保存に関する援助プロジェクトについて調査を実施した。 研究協力者の石田慎一朗は、2008年1月12日から2月3日まで、ケニア公和国イースタン州メル・ノース県において開発NGO、セルフヘルプグループに関する調査を実施した。さらに国際NGOハビタット・フォーヒューマニティによる住宅建設支援事業にについて調査成果を取りまとめた。 岸上伸啓は、2007年10月28日から11月4日まで英国のサセックス大学開発研究所、ケンブリッジ大学社会人類学部、英国開発庁において英国における国際協力に関する研究・教育・実践に関する調査を実施した。 松園万亀雄は、昨年度までの成果を取りまとめ、国際医療保健協力とアフリカにおける人間開発に関する編著を2冊刊行した。また、研究代表者と研究分担者は、2007年12月1日から2日に国際ワークジョップ「オランダの社会研究所とNGOおよび世界銀行の国際協力」を実施した。その成果の一部は、民博のホームページに掲載した。 上記の調査研究活動の結果、国際協力の現場や教育において文化人類学の知見や方法を有効に活用することが必要であるとの認識を得た。
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Research Products
(12 results)