2005 Fiscal Year Annual Research Report
フィリピン選挙政治の新展開-政党名簿制選挙と海外不在投票制度の導入をめぐって
Project/Area Number |
17402006
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
木村 昌孝 茨城大学, 人文学部, 教授 (10240681)
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Keywords | フィリピン政治 / 海外不在投票制度 / 政党名簿制選挙 / 選挙 / 政党 |
Research Abstract |
1.フィリピンでのフィールド調査 (1)政党名簿制選挙参加政党AKBAYANのスタッフに対し、政党の視点から見た海外不在投票の問題点につきヒヤリングをおこなった。 (2)Center for Migrant Advocacyのエレン・サナ所長に対し、海外不在投票法の制定過程におけるフィリピン内外の市民運動の活動についてヒヤリングをおこなった。 (3)選挙管理委員会にて2004年海外不在投票に関するインタヴューをおこない、国別投票集計を入手した。 (4)上下両院の議会図書館にて、海外不在投票法成立過程を示す議事録の写しを入手した。 2.インドネシアでのフィールド調査 (1)ASEAN事務局のフィリピン人オフィサーに対し、2004年正副大統領及び議会選挙での海外不在投票に関し、政党及び候補者側の運動形態と有権者の投票行動の2点を中心にインタヴューをおこなった。 (2)ジャカルタの在インドネシア・フィリピン大使館にて2004年選挙の海外不在投票担当官に対し、同選挙におけるフィリピン大使館の広報活動、海外有権者登録、投票管理、及び票の集計の実態と問題点についてヒヤリングをおこなった。 3.マレーシアでのフィールド調査 (1)クアラルンプールの在マレーシア・フィリピン大使館にて、海外不在投票の担当官に対し、2004年正副大統領及び議会選挙での海外不在投票に関し、フィリピン大使館の広報活動、海外有権者登録、投票管理、及び票の集計の実態と問題点についてヒヤリングをおこなった。 (2)マレーシア・フィリピン人会会長に対し、同選挙での海外不在投票に関し、政党及び候補者側の運動形態と有権者の投票行動の2点を中心にインタヴューをおこなった。また、在マレーシア・フィリピン人組織とフィリピン大使館との協力関係(有権者登録や情報伝達)についてもヒヤリングをおこなった。 4.日本でのフィールド調査及び研究 (1)つくば市のフィリピン人コミュニティーのリーダーに2004年選挙におけるフィリピン大使館との連携・協力についてヒヤリングをおこなった。 (2)在日フィリピン大使館の海外不在投票担当官に対し総合的インタヴューをおこなった。
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