2006 Fiscal Year Annual Research Report
オーラル・ヒストリーの手法を用いた第二次大戦と脱植民地化過程の再検討
Project/Area Number |
17402017
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
平野 健一郎 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (40012463)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅野 豊美 中京大学, 教養部, 教授 (60308244)
中尾 知代 岡山大学, 文学部, 助教授 (40207717)
根本 敬 東京外国語大学, アジアアフリカ研究所, 教授 (90228289)
中野 聡 一橋大学, 社会学研究科, 教授 (00227852)
|
Keywords | オーラル・ヒストリーの手法 / 第二次世界大戦 / 戦争の記憶 / 植民地兵士 |
Research Abstract |
平野健一郎は、石井米雄・人間文化研究機構機構長に戦後日本における東南アジア地域研究の発足事情を聞くインタビューを行った。インタビューの結果をDVDに保存した。 浅野豊美は、台湾と韓国でそれぞれ2回、老兵と遺族にインタビューし、ビルマに動員された植民地兵士の体験を聴き取った。 中尾知代は、ビルマ戦線、イタリア戦線、ドイツ戦線に従軍したケニア人兵士6名を対象に、ケニア人留学生の助力を得て、インタビューを行い、リサーチも行った。 根本敬は、オーストラリア・パース市在住の英系ビルマ人に対して聴き取り調査を行った。 中野聡は、フィリピン人の第二次世界大戦ベテランでアメリカに移民した人々に対して、2回にわたって、聴き取り調査を行った。 以上のように、今年度は第二次世界大戦に植民地兵士として従軍した生存者に対する聴き取り調査を行い、その結果を記録した。今後も同様の聴き取りを行いながら、その記録の分析を開始する予定である。
|